ちょっくら行ってきます~冴えない脚での走り方

ブルベの紀行文がメインです。あと適当に雑感。

Distance~BRM1005泉佐野1000km オダックス近畿15周年(前編)

お久しブリーフです、
ちょっくらでございます。
またキメちゃいましたね、
放置プレイ(苦笑)
前回の更新から5ヶ月ですか…
ご存じかと思われますが、
何かにつけて自分都合でええかげんな
ブログ主でございます。
なので、これが通常運転いわばデフォルト。
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別に…
と言う感じで軽く受け流して貰えれば(笑)


ではこの期間に何をしてたかといえば、
仕事に勤しみ、隙間を見てはブルベに
出る日常を過ごしておりました。
そうそう、あと自転車乗り換えたり。
ここらの話はまた忘れた頃にでも。


で、今回も去年の話で恐縮なのですが、1000kmのブルベを走ってきた時の事を。

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泉佐野1000km オダックス近畿15周年と銘打たれたこのブルベ。


泉佐野~田辺~潮岬~尾鷲~多気~高島~おおい~天橋立経ヶ岬~上郡~洲本


と近畿圏をぐるっと回るコースレイアウト。ルートの半分以上は何らかの形で走ってますがその分面白味に欠けます。
しかし経験しているという点はアドバンテージ。
それを生かして認定を狙うぞと意気込んでましたが…

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出走2日前に「魔女の一撃」を喰らいます。そう、いわゆるぎっくり腰です。
それ以前に走り込み不足もあり(怠慢)、
出走を躊躇いました。
ですが1000km開催は限られてくるので、とりあえず行ける所までは行ってみようと。DNFしても輪行するに比較的困らないルートですし。


そんな不安の塊が自転車に乗った体で
自走で(するなよ)40kmほどのスタート地点の泉佐野駅へ。
うん、平坦を走る分には大丈夫そうです。
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いつものジャイアンTCRアドバンスドプロ1。なんとか全備14kgほどに収まりました。
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歴戦のランドヌール&ズがわらわらと。
末席とはいえこの中に混じるのは勇気が要ります、最初だけでしたが。
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1000kmという事もあり、主催者側が仮眠所&ドロップバッグ対応をしてくれます。
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K野氏によるブリーフィング。いつものように飄々とですが、要所に笑いを挟み緊張を解きほぐしてくれます。


今回はオプションで仮眠所とドロップバッグを用意してくれましたが、敢えて使わずに。理由は前回初めての1000kmでセルフドロップに失敗した経験からと、着替え等を積んでどこまで走れるか一度試してみたかったのです。あと経費削減も兼ねて。
しかしその企みがアクシデントで裏目に出たのは恨めしい限り。はてさてこの先どうなる事やら…


・PC1~PC3
そんなこんなでいつもの様に後方からのスタートです。定番商品の雄ノ山峠(大阪側からのワンウェイなので嬉しい)を越え和歌山県に入り、続いてここもお約束的な黒沢牧場の登坂へと挑みます。が、中程に差し掛かる頃には痛みに耐えきれずまさかの足付き!?ここまで平坦を走る分にさほど苦になりませんしたが、登坂になり腰に負荷が掛かると誤魔化しきれません。しかも暑い上に湿度が10月とは思えないほど幅を効かせて締め付けてきます。どうやら最悪の立ち上がりを向かえてしまいました。


例えるなら初回から打者一巡された先発ピッチャーの様相でしょうか。突き付けられた現実が心に覆い被さり、色々な物が混じりあった汗が滲み出て止まる気配を見せません。1000km未来予想図は暗雲だらけの視界不良でテンション棒下げ…


「もうええやん、やんぴしてビール飲もうや。暑いんやし」


テレビのチャンネルを変えるが如く最寄り駅まで瞬間移動したい気分に陥りましたが、


「せやけどカロリー消費もままならぬ内にDNFして飲んでもたいして美味くないで」


と残っていた僅かな良心(?)が振り切りかけた針を戻します。
欲でくすぐる邪なメディケーション。
効くか効かぬか解らぬままに処方を
施し歩留まりを待ちます。
そう、まだまだこれから。
旅は始まったばかりなのですから!!



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昔の人は言いました、
落ち着きを取り戻すにはまず食べることだと(単に腹減っただけ)。
和歌山市に入って間もなく補給です。
この状況でも食欲が旺盛なのは救いでしょうか。知らぬ間にメンタルケアは成功したようです。しかしもう少し低燃費でありたいと常々思います。補給をジェルとかだけで済ますなんてヤツね。
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ブルベでも何度か訪れた道の駅しらまの里でトイレ休憩。どうやら考える事は皆同じみたい。
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登りで足付きしまくった甲斐もあり(?)
地に足が付いてきたようです。
その後もこつこつと走り、
1時間半ほどの余裕を持ってPC1のローソン田辺大塔店に着きました。スタートより120.7km地点です。
コースに助けられたのかこの状態でも貯金が出来てるのに少し安堵します。
ただ、行程の1割を過ぎたほどでこれから中盤にかけてもっと苦しい走りが続くはず。いつも以上に忍耐力が試されるブルベになる事でしょう…
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※イメージ画像。



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やがて南紀白浜町へと入り、国道42号線としばらくのお付き合いとなります。定番の椿温泉の足湯に立ち寄りますが残念ながら営業時間外でおあずけ。貧脚ならではの悲哀を軽く味わいます。

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初日の夜を向かえました。
小刻みにアップダウンを繰り返す42号線を耐え凌ぎ、PC2の潮岬観光タワーに到着です。
ここはフォトコントロールでのチェックとなります。
スタートより198.7km地点ですが、
貯金は一時間半ほどと先のPCと変わりないので実質マイナスです。やはり登坂でペースダウンしているのがジワジワと効いてきました。
先を踏まえるとかなり厳しい状況です。
コース的に把握している点だけが唯一のプラス要素でしょうか。
まぁ何もないよりはマシやろと開き直って進んで行くことにします。



和歌山県から三重県へ。熊野市に入ったぐらいから降りだしてきました。まだ雨脚がそれほど強く無いのが救いです。ここで仮眠と注油を兼ねて雨宿り。貯金の少なさを嘆きつつ…

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一時間ほどの仮眠を終えると予報通りの本降りとなっていました。
寝てる間に止んでたらええのに、とか
淡い期待を持つお年頃でもありません。
しゃあないわ、こんなモンやろと
重い身体を引きずり行軍を再開します。



ほどなく400upほどの登坂へと。
夜中に雨中の峠越え。ブルベならではのシチュエーションをある意味満喫しているのでしょうが、やってる本人には虚無感しか残りません。はぁ(長嘆)

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二日目の朝となりました。
AM5:12。
尾鷲市にある仮眠所を兼ねたPC3、
ビジネスホテルフェニックスに到着。
305.2km地点です。
ここは有人チェックとなります。
気になる貯金は…わずか8分!!
嬉しくない予想ほど当たるもの。
薄氷の上を渡るストーリーラインとなってきました。

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ここまでの道中、所々でご一緒してくれたNGY君。元々豪脚なので本来この位置にいることは無いのですが、どうやら本調子やないのを知ってか心配して待っていてくれたみたい。雨が染みるのには辟易してましたが、優しさが心に染みるのはええモンですなぁ。



・PC4~PC6
AM9:41。ここもブルベで何度か訪れているPC4ファミリーマート勢和多気店。 雨はまだしつこく降り続いています。
貯金は30分ほど、スタートより376.5km地点です。
今まで付き合ってくれたNGY君とは
ここでお別れとなります。
何やら所用のため計画的DNFを企ててた様子、これも遊び方のひとつなんでしょうね。
また機会あればご一緒に!



やがて伊賀市へと入りました。
夜半からの雨も上がり、待ち焦がれた
陽射しが冷えた体に希望を与えてくれます。
さぁ行くぞという矢先、チェーンからキュルキュルと異音が…
油切れですね、サイコンの具合も良くないこともありコンビニで停車し注油を試みますがオイルが見当たりません。どうやら先に注油した際に忘れたみたいです。
しかし、ここは生活必需品が揃うコンビニエンスストア。サラダ油で急場を凌ぐ手もありますがそろそろ関西圏ということもあり、ある程度土地勘はあるのでホームセンターを探すことに。というかルート上に出て来そうなのでそのまま進むとします。そういえば10月、小さな秋ならぬ小さなやらかしで余計な仕事を抱えてしまいました。


案ずるよりも生むが易し。
ちょうど滋賀県に入ってすぐぐらいに待望のホームセンターが出てきました。自転車用と書かれたオイルを購入(298円)。
とりあえずこれで憂いは無くなりました。
相変わらずサイコンの調子がいまいちなのは残念ですが。

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バス停にて濡れた足下を乾かし、
仮眠がてらの日光浴。人も光合成しないと生きていけない生き物なのだと実感。


騙し騙しのペースなのでいつも以上に休憩の回数が増えていきますが、強度を上げると腰がパンクします。痛し痒しですが、ゴールにたどり着いた時には人生万事塞翁が馬と思えるよう頑張るとしましょう。

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牛丼補給。先に新宮を通過する際にも食べているので二回目の特盛です。
今回はファストフードの店探しに苦労しないので助かりました。

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琵琶湖大橋にて。
幾度となく来てますがブルベ中に通るのは初めての経験です。

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白髭神社。鳥居がライトアップされて妖しげな夜の顔を見せてくれました。ナイトライドの楽しいところですね。

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道の駅くつぎ本陣。
向かいのローソン朽木市場店がPC5になります。539.7km地点、PM20:39着。20分前の滑り込みでした。引き続きテールエンドの守護神の座はがっちりキープです。
ここから榎峠を越え、何てこと無いのですが鬱蒼として薄気味悪い水坂(みさか)峠を越えて福井県へと…



真夜中の単独走。
のろのろとした足取りですが少しずつ
距離を重ねていきます。
そして小浜、舞鶴と通過して夜明けには仮眠所を兼ねたPC6、天橋立ユースホステルへ。 このPCにたどり着くまでに天橋立を渡るのですが、それほど飛ばせる道なはずもなく、渡りきってからも「ちょっと何言ってるかわからない」 的にうねうね走らされ(登らされ)、到着したのがなんとリミット1分前!!
まさにタイトロープでした。
実の所、この区間でのタイムアウトを覚悟してましたが命拾いしました。
そろそろギリギリ隊名乗ってもええかもね。



これでスタートより646.5kmとなりました。腰の状態を踏まえると、

「よくここまでこれたやん(*^^*)」

てところです。
すると、

DNFしてもええんやでぇ」

と忘れた頃にもう一人の自分から甘い囁きが。塞いでも塞がらないのが人の心。誘惑は隙を見せるとどこからでも入り込んでくるものです。確かにこの先進んでも帰路の都合が悪くなるだけなのでかなり躊躇しましたが、今から制限時間が緩むことに一縷の望みを託してみます。残り350km、進む気持ちがある間は行ってみようと爽やかに。
けどこんな展開って得てしてアカン
やつなんですけどねぇ…

(後編へ続く)





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雨を見たかい?~ BRM901上越600km 新潟くるり

こんにちは、ちょっくらです。
前回のブログでも書きましたが、
ブルベに向かう最中に事故に遭いまして。
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こんな感じでリハビリに勤しんでおります。なかなか時間を捻出するのは難しいですがこれも体のため、致し方無しと言い聞かせてます。
さて、今回は引き続き去年のブルベを振り返っていきましょう。



BRM901上越600km~新潟くるり


獲得高度4400mほどのコース。
上越妙高発着で山形市で折り返します。
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見る限り前半がしんどそう。
雪深い所を走るだけに路面の荒れ具合が気になります。
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後半はフラットな感じなのかな?
日陰は期待出来ないか、暑さと風向き次第でしょう。


今回は青春18きっぷを使っての移動となります。途中第三セクターのため該当しない区間もありますが、おおよそ12時間の鈍行旅です。
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途中使用分を譲り受ける事ができました。
実質使用するのは二回なので、共有できる仲間がいるのは助かります。

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長野県の上越妙高駅までへのスタートは
大阪駅からです。
ここにくるまでに信号待ちでクロスバイクのオネーチャンに軽く「掘られ」てしまいました。
先を急ぐ事もあり、大事には至らずなので注意で終わらせましたが、まさか数ヶ月後に同じ事をスケールアップして繰り返す事になるとは…
(前回のブログ参照)
今思うにフラグが立っていたのでしょうね、ロングスパンなやつが。

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まずは東海道本線で。
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京都~滋賀と来て岐阜へと。
駅名に市が入るのは珍しいのではないでしょうか。そういえば土岐市はあの破壊王の出身地!?


「時は来た!それだけだ。」


このトンパチ名言が頭の中をしばらくリフレインしてました。あと猪木のビンタも。

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ちょうどこの日は北上する台風を追いかけるように移動しました。雨雲を追いかけるとは変な気分です。
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愛知県を経て中央本線へと乗り継ぎ再び岐阜県へ。
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JR中津川駅。ここ中津川は長野県との
県境の市となります。
乗り継ぎの加減で一時間ほど待つ事に。
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よくある地方の駅前風景な感ですが、
空気が良いですね。きっと水も綺麗なのでしょう。ポツポツと大粒の雨が降り出しました。どうやら雨雲に追い付いたようです。
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栗きんとん発祥の地とは知りませんでした。そういや食べた事ないなぁ…

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中津川といえば野外フェス、
著名ミュージシャンの手形が。

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NHKの朝ドラ「半分、青い。
東濃地方がロケ地になってるようです。

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時間をもて余してる事もあり、駅構内の立ち食いそばをキメてみます。
根の上そば 梅信亭です。ありふれた言い回しですが「昭和」が滲み出ている店構えです。
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玉子そば430円。
濃いめの出汁が関西人には新鮮、
なかなか美味でした。
この辺りを境に蕎麦の文化圏になるのかも。
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一息入れたら旅の続きです。
中央本線から篠ノ井線信越本線と乗り継ぎ長野駅へ。ここで第三セクターしなの鉄道へと乗り換え妙高高原まで。

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妙高高原からはえちごトキめき鉄道で、
ときめきトゥナイト愛してナイト
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最終便にて上越妙高駅に着きました。
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今回は18きっぷを駆使したため、
片道4000円ほどの交通費で収まりました。
新幹線を利用すると片道2万円弱で半分の時間で着きます。
これをどう取るか、ですかね。
個人的にはこのような時間の使い方もある意味贅沢な事ですし、遠征ブルベの一環として楽しんでおります。
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米どころは酒どころ。
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比較的新しい駅ということもあり、
綺麗に整備されています。
食料を確保したかったのですが、
周辺にめぼしい施設は無さそう。
よしんばあったとしても時間的に厳しいですし。
それにしても関西とは違い過ごしやすい気候です。
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一晩明けて…
身支度を整えて集合場所へ。
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昨日から引き続きの雨ということもあり、参加者は40人ほどみたいです。
遠征ブルベだとこれぐらいの人数になる事が多いような。この天候で600kmですしね。
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車検風景。
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荷物をコインロッカーに預け軽量化を。
発着地が同一の利点を生かします。

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予想通りのの空模様。風が無いのが救いです。初っぱなから濡れるのは気が引けますが、スタートしない事には始まりません。渋々といつものように最後尾から。
前に出ている方がタイム的に良いのでしょうが、釣られやすいのでペースキープを優先。

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スタートして5kmあるかぐらいですが、昨晩から何も食べていなかった事もあり、コンビニに立ち寄り軽く朝食を。
普段なら事前に済ませておくのですが、
近くに食べれそうな店がなかったため
半ば計画的に。   
しかし、ブルベ的にはこんなタイムロスが積もって後半に響いてきます。
ある意味悪手ではありますが、
所詮は趣味の一環です。

「ムリ、ムダ、ムラ」

効率の観点から見ればその内の一つになるのでしょう。
しかし、それを否定するのではなく
敢えて受け入れる。
そして楽しみに昇華させる場が自分にとってのブルベですから。
それに腹が減っては戦が出来ぬ、とか言いますし。
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雨にむせぶ山並みを見ながら走るのもオツなもの。

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PC1、セブンイレブン魚沼広神下田店。こちらに着いた頃には全身ずぶ濡れに。
されど一時間の「蓄え」が出来たので上出来でしょう。
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補給をば。フライドフーズにパックごはん。すっかり定番化しております。
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流石は酒どころ、コンビニといえども三尺棚を一本使っての品揃えです。


ここからは登り基調となり、しばらくトンネルとスノーシェッドを繰り返す事になります。
トンネルが終わったかと思えば空く間もなくシェッドが付いてくる有り難くないこのコンボ。さらにじわじわ登るというオマケ付きでさながら雨中三重苦セットの様相です。1セットで充分なのに食べ放題(!!)でバリューにも抜かりありません。
こんなありがた迷惑な「苦行」のおかげで気が休まりませんが、くぐってる間は乾いているので助かります。あと路面状況踏まえたら下りじゃないだけマシなのと。


ここら辺でしたかね、
スタートして1/3にも満たないのですが、思考が後ろ向きになり愚痴りだしました。夜中の峠で始まるのがデフォなのですが、雨中のソロライドで消耗したみたい。
当然ですが景色を楽しむ余裕などあるはずもなく、ネガな事ばかりを考えながらノロノロと進んでた記憶があります。


そして最初のピーク、県境の六十里越トンネルを越え福島県に入りました。ここからはしばらくは下りなので一息付けそうです。路面に気を配りながら一時間ほど走ると次の目的地でもある只見町へ。

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PC2、Yショップ只見松屋店に13:16着。145.5km地点です。
昼飯どきの良きタイミングで着きました。ここは元酒屋でしょうか、懐かしい感じがするコンビニです。しかも二階がカフェという珍しいパターン。しかしカフェ飯では腹は太らないとの判断で一階で弁当を購入する事に…

店に入り、会計を済ませたら二階で食事を済ませた「福井藩」主様と入れ違い。ここの味付けマトンケバブが名物で美味いとの情報を受けますが、一足先にレジを済ませたことが裏目に。安易に唐揚げ弁当で妥協した自分を恥じてみました、やんぬるかな。
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事前の下調べの重要さですね。
ご当地グルメを食べ損ね、あらためて
「グルベライダー」としての力量不足を痛感。まだまだ経験値が足らないようです。


どうやら雨も上がりました。
塩沢町に入り、伊南川沿いの快走路を進みますが、ここにきてチェーンの軋みが気になります。
予め注油しておいたのですが、降り続いた雨のおかげでギシギシに。
先程から手頃な場所を捜していたところ、ある建物が目に付いたので停まることにしましょう。
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河井継之助記念館
この河井継之助たる人物。
若干マニアックな維新の俊傑という立ち位置な方で教科書に出てくるタイプではありません。


日本の歴史の中でも重要な転換点でもあった明治維新
時勢の波に乗り北上してくる新政府軍に対し、彼がトリガーとなり指揮を取り立ち向かった北越戊辰戦争。峻烈な攻防戦の最中で流れ弾を受け、輿に運ばれ「峠」を越え会津若松に落ち延びようとしますが、叶わずこの地で力尽き42年の生涯を閉じます。
その際に自虐を込め詠んだ句、
「八十里腰抜け武士の越す峠」
になぞらえると


「百五十里腰抜けランドヌールの越す峠」


150年後、関西から来た自転車乗ってるオッサンに貧困な発想をされ、彼岸から腹立たしく思うのでしょうか…
まぁ遊びとは言え、命懸けな所もあるということに免じて許してもらう事とします。

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越後長岡出身の方なので意表を突かれましたが、只見町が終焉の地であり、運命に抗い「義」のために戦った継之助を称えた市民らによってこの地に設立されたと知り納得。

またとない機会なので館内を見学したかったのですが、残念ながらそこまでの時間はありません。
本来の目的は注油ですから。
油が飛んで、見事にピカピカになったチェーン(少し嬉しい)に粘度の高いルブを注して復活。リスタートです。


そういえば、司馬遼太郎の小説にはまっていた頃を思いだしました。
感慨にふけるなんて歳を取った証左でしょうねぇ…
そんなこんなを考えつつ、
相も変わらず続くトンネルとスノーシェッドのコンボを淡々と。
いやぁ、地味に堪えますわ。
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山あい&川沿い。
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時折こんな景色を挟みます。
影技術と心の余裕があればもっと楽しめるのですが如何せん。


さて、そろそろ一息入れたい所です。
道の駅があったので立ち寄ってみることに。
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会津かねやま。
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自転車は自分だけでした。
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店内には島陳列のこじんまりしたタワーが。
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福島限定。
かっちょいいので思わず買ってしまいました。

コーラ補給を終え、会津柳津(やないづ)町に差し掛かった頃にははこんな看板が。
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ここは赤べこ発祥の地らしいです。会津といえば赤がイメージカラーなのですかね。
道は無知な自分に色々と教えてくれます。


夕暮れが近づいてきた頃、PC3セブンイレブン喜多方桐桜高校前店に到着しました。224.8km地点。貯金は2時間半ほどに。思ったより順調ですが、ここで過信するほどの青さはもうなくなりました。これまでに慌てふためくこと幾数度(遠い目)…
そして一つわかったことは時間は有限。 
当たり前の真理だったと言うことです(笑)


そういえば夕食の時間帯、ここは手早く済ませ、空腹を満たせる飯屋を探すとします。
実は先程からモーレツに回鍋肉が食べたいモードでして。中華料理店を探しているのですが見つけられません。なぜか焼き肉屋は目に付くのですが。ウロウロ進む内に喜多方市の中心地に入ってしまいました。
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たどり着いたのはここ。
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回鍋肉にとらわれ、すっかり失念してましたがこの地はラーメンのメッカでした。
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ラーメンライス
(どちらも大盛にしてもらいました)
と、餃子。冷奴が付いてきました。
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ビジュアル通りのお味で満たされました。初の喜多方ラーメンヒンナヒンナです!


補給をしっかりと終わらせて仕切り直しです。再び大小トンネル詣でを繰り返し、締めくくりは県境になる大峠トンネル(3940m)。
長いとは聞いていましたがホンマに長い、今回の白眉でした。
ここを越えるといよいよ山形県です。

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下り基調で苦もなくなくPC4ファミリーマート赤湯温泉店に。スタート地点から287.2kmになります。
引き続き二時間ほどの蓄えを持ち越せたので寝る時間は確保できました。
そう思うと安心感からか軽く眠気が。
いつもより登っている(自分比)分、疲労が蓄積されたのでしょう。距離的に早いのですが上山市に入った辺りで仮眠を一時間強。
落ち着かない場所だった為、浅い眠りでしたがスッキリしました。


折り返しのPC5ファミリーマート山形駅東口店。ここまで314kmで3000up強。そらワシにはしんどいて。
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レシートを見てみると、何気に薄氷を渡っていたようで制限時間20分前の最終走者となっていました。走っている際は自分の位置取りを把握してるつもりでしたが、油断してましたね。仮眠が早かったというのもあるのですが。
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応援に来てくれたランドヌール宮城の代表(?)と。逆境に立ち向かう勇気をいただきました!

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山形市を出て間も無くです、
斎藤茂吉記念館前を通ります。
上山市出身の方なのですね。
あいにく勉強不足で歌人ということぐらいしか存じておりません。
いつもながら夜なので全景ははっきりとわかりませんでしたが、もう諦めというか慣れてしまったというか。

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再びファミリーマート赤湯温泉店。
PC6は通過チェックなので制限時間はありません。AM3:30でした。
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この時期のおでんは真夏の夜の奇跡。
冷えた体に生気をもたらせてくれました。
関西では見たことのない具材が入っていて一期一会。
あと油分も欲しかったのでツナ缶を。


やはり食べれるというのは大事ですねぇ、満たされるとやる気が戻ります。
これで心身共に夜道に立ち向かう準備が出来ました。淡々とルートをこなし、宇津峠を越え新潟県へと戻ります。
朝方に仮眠を30分ほど挟んで…
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PC7 セブンイレブン新発田カルチャーセンター前店にたどり着いたのはAM9:30。
白飯とフランクが補給食でした。
残り160kmほどとなりましたが、600kmはこれからが正念場。コース的にややこしい感じは無さそうですが油断は禁物、ふんどしもパンツも履いてませんが(そらそうよ、レーパンやし)締めたつもりで気合いを入れ直します。
 

ここからは新潟平野ならではの田園風景の中をひた走ります。刈り入れを間近に控えた時期、ルートに主催者の心遣いが感じられて嬉しいですね。これもブルベの魅力のひとつでしょう。ある意味コースハイライトかも知れませんが、写真を撮り忘れるやらかしを。おぉ、もぅ…


日が上がるにつれ、刺すような日射し。
雲ってるぐらいを期待していましたが
仕方ありません。
関西とは違い、平地でも湿度をそれほど感じないので何とか凌げそうですが、
心頭滅却すれど(せんけど)暑いモンは暑いのです。
と、いう事でこの時期恒例、頭から水を被りながらの行軍となりました。
ここからは消耗戦。
体力温存を第一優先で、無理をせずじっくりと進みましょう。


やがて燕市に入り、PC8 セブンイレブン燕八王寺店へと。500.4km地点。補給はスイーツとコーヒーです。そろそろ「決算」が近づいてきたため「残高証明」を取ると二時間近くに。我ながら優秀、キレイな試算表が出ました。これなら良い決算書をメインバンクに提出できるでしょう。風呂に入る時間ぐらいは作れるのでルート上に手頃な銭湯があれば最高ですね。入るならゴール後がベストなのですが、わざわざ終わった後に動くのも億劫ですし。
それより早く飲みたいです(笑)


そして信濃川
大河津(おおこうづ)可動堰。
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物珍しさに何枚か撮ってみましたが、
何にやらわからない写真になりました。うーん。
橋を渡り堤防沿いを。サイクリングロードみたいなルートを通るのは貴重な経験かも。しばしブルベを忘れる時間でした。


その後も平坦路が続くなかを順調にこなし、PC9 セブンイレブン柏崎西港町店に。とうとう残り50kmとなりました。
補給はアイスラテのみです。暑さで胃をやられた訳ではなく、ゴールまでの逆算で食べる物、質を変えてます。
終わった際に空腹ぐらいにしとかないと後の楽しみが、ねぇ(笑)


この辺はしんどさとかより銭湯の事で頭がいっぱいでした。 ケバブの件といい、やはり下調べしておくべきだったかとか。
そう思った矢先、ようやくブルベの神様が微笑みかけてくれたようです。
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雨雲が空を覆い隠し、今にも降り出しそうな空模様なので良いタイミングでした。衣類を脱ぎ捨てるが如くに浴槽へと向かいますが、その前に体を洗い(湯船に入る前には必ず)臀部(ケツ)の爛れに耐えながらも湯船に浸かり人心地つきます。小さな幸せ見つかりました。
神様ありがとう、どの神様か知らんけど。
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汗を流しサッパリして表に出てみると
案の定。なかなかの降り具合です。
暫し待ちますが、続きそうなので待ちきれず出ることに。
ルート的には農道が続くので、車の水ハネを喰らいそうな予感がムンムンしますが、ここは運に任せてみましょう…


やはり持ってない男は違います、
特大の水ハネをキッチリ喰らいました。
まぁ覚悟していたので幾分はマシか。
しかしアレわざとやろな、
あんなヤツは軽く死ねばいいのに


その後も小雨に濡れながらでしたが、
汗をかきたくないので好都合。
慌てる事もなく、ゆるゆると走って
ゴール。
終わってみれば幾ばくかの預金が残っていました。将来孤独死してもなんとかなりそうです。


受付はスタートと反対側の西口、
フルサットになります。
ここはコンテナを使った建物が集まる商業施設、平たく言うと飲食街ですね。
個人的には飲み屋街にしか写りませんけど。受付場所の選択、KN氏に仏の顔を垣間見ました。
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手続きを済ませ、しばし歓談。
主宰のKN氏にトンネル多すぎ問題を愚痴ると、幹線道通すよりマシやろとにべもなく。まぁその答えは分かっていましたが。やはり鬼は鬼なのです(笑)

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終わった後のハピネスチャージ。

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そんなこんなで無事認定完走致しております。次戦は久し振りの1000kmです、
乞うご期待!





おまけ。

ジョン・フォガティ CCR 雨を見たかい John Fogerty Have You Ever Seen The Rain

Have You Ever Seen The rain? - Creedence Clearwater Revival




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BRM601泉佐野600km~事故でDNSの話。

こんにちは、ちょっくらです。
少し前の話ですが、夜勤の帰りがけに事故に遭遇しまして。
あみだ池筋を走行中、信号無視して横断するママチャリのニーチャンが。
いくら朝方とは言えノールックで突っ込んだらアカンやろ、百歩譲って。
と思った矢先に大型車とガッシャーン!


自転車はぐしゃぐしゃでしたが腰から
当たったので意識はしっかりと。
よーあれで済んだな、正直ヤバイッ!て思たからね。
で、跳ねられたニーチャンを運んだり
警察の検分に立ち合ったりで何やかんや。
小一時間ほどでしたでしょうか。
やがて救急車に乗せられ一段落(?)


目の前で事故の一部始終を見届けたのは初めての経験でした。
明日は我が身ではないけど、
気を付けなアカンなと。


実は先のブルベ、BRM406倉敷400kmでも目の前で玉突き事故に遭遇しましたし、事故が続いてるのでイヤな感じでしたが、その後も一本そつなくこなせたのでさして気にも留めずにいました。
今思えば喉元過ぎれば何たら、でした…



BRM601泉佐野600km

さて、ここからが本題です。
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いつものように自走で泉佐野まで向かいます。
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自宅から2~3kmほど、信号待ちで停車してたら後ろから衝撃が!!
俗にいう「オカマ」です。こちらはそんな嗜好は一切無いのですが無理やり掘られました。

リアディレイラー辺りにコツンと喰らったようです。ガードを付けていましたがリアのシャフトが折れました。
幸いクリートを外してサドルから下りて両足立ちしていたので大事には至りませんでした。

因みにテールライト類は点灯&点滅、
反射ベスト着用。停止線で完全停止している状態でした。

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※イメージ画像。

原因は停止線できっちり止まろうとせず、見落としでこちらの存在に気付かなかったためでしょう。
呆れるというか何というか…
事故に区別は無いのでしょうが、
しょーもない事故です。
警察が来るまで延々と怒りを撒き散らしてやりました。
ホンマ猛省してもらいたい!!!

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30分ほどで警官が二名自転車でやって来ました。
被害状況を説明し、事故番号諸々を控え割合あっさりと終了。あとはお抱えの保険会社との話になるのでしょう。

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その間にSNSで泣いてみる。
幸いにもORT氏が持参してくれるとの事、ありがたい!
とりあえず輪行で行こうと最寄り駅まで向かいますが…

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輪行袋が縦型なため、シャフトがないとエンド金具が使えないことに気付き断念。自宅まで戻ります。
確認してみるとシャフトが折れて抜けなくなってます。
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ここらも怪しい。

完全にパニクってました。
事故車なのに… 
ようやくこの自転車での出走は厳しい事に気付き、街乗り用の一台に乗り換えて駅へと。自転車を畳み終え、切符を買い改札を通ろうとした時…


メット家に忘れたぁァ!


やらかし男の面目躍如です!
もう一度自転車を組んで自宅へ戻り、
向かいますが…

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新今宮駅にて救済リミットの7:30に間に合わない事が判明。ここでDNSの連絡を入れます。


そして自宅に戻り、事後処理の手続きを済ませたのち飲んでフテ寝……



で、週明けからタクシー会社側の保険会社とのやりとりが始まりました。
過失割合て言うのですか、0:100になる見込みです。「追突」ですしこちらからすれば当然の話なのですが、向こうの車にも傷が出来ていた事もあり、一応裏取りしました。


病院には行きました。
検査を受けた上で進めていく方がやはり
ベターという判断です。
また保険のシステム上の事もありますしね。
診察を受けた結果、三週間ほど通院する事となりました。自身が思っていたより色々と出てきて正直びっくりしましたが
やはり行っておいて正解だったのでしょう。
ここまでの手続き、傷害に関しては今の所滞りなくでしょうか。


自転車の損害はショップの点検待ちです。リアのディレイラー、ホイール、
スプロケ。この辺りは怪しいでしょう。
下手したらフレームにクラック入ってるかも。ここもプロの判断に委ねますが、
物損に関しての要望が額面通りになるかといえば、そうとは限らなさそうな雲行きです。こちらからすると現状回復は最低限ですが、加害者側からすると逆の立ち位置でいかに減らすか、なのでしょう。やりとりをしていると予算がありその枠で動いているような印象です。
まぁ見積りが出てきてからが本番ですね。



事故は一瞬にて全てを奪う。



初めての事故。
こちらが防ごうとして色々してても
当たる時は当たる、なのでしょうか…?
唯一の救いは信号待ちでクリートを外して、サドルから下りての両足立ち。
どんくさいので立ちゴケ防止とケツを休ませる、日頃のルーティンですが思わぬ形で生きました。これなかったらややこしい事になっていたのかと思うと…


自転車が庇ってくれた分、体への影響は最低限で済みました。不幸中の幸いです。
貴重な時間は奪われはしましたが、
ここは気持ちを切り替えて
スタートラインに立つ事の難しさを
身を持って知れたと、そして事故の後処理という得難い経験をしていると前向きに考えたいと思います。





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弱者のブルベ

こんにちは、ちょっくらです。
新緑が目に眩しいこの季節、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、先にお断りしておきますが
今回はいつもとは違う趣旨でございます。
筆者が日頃どのようにブルベを走っているのか、
振り返りも兼ねて今一度ここで書き留めておこうかなと思います。
言わば備忘録です。
大袈裟なタイトルもご愛敬、
よろしければお付き合いの程を…



まずは改めて自己紹介。
年はアラフィフ、身長168cm、
体重62~3kg。喫煙者です。
どこにでもいる平均的な成人男性かと
思います。
脚力的にはブルベやってる中でしたら
中の下ぐらい。登りで頑張っても下り(苦手)で相殺され、
埋め合わせは平坦で、という感じです。
2016年の後半よりブルベに出走、現在(2019年5月)で20本強こなしてます。

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※乗り出しの頃。2014年ぐらいかな。
ビアンキのドロミテ。
まだビンディングにしてませんね。


きっかけは周りにやってる人間が多かったのと、
競技でなく自分のペースで走れる点が良かったからです。
初陣は神戸西200km。
ミスコースして往復10kmほど余分に走ってデビュー戦の洗礼を浴びました。
その反省を生かし、翌月の米原200kmではそつなく走り9時間台でのゴール。
翌2017年は年初よりコンスタントに出走、3月にはSR取得。間にフレッシュを挟み5月には倉敷1000kmにチャレンジ。
記憶が途切れ途切れになりながら5分前にフィニッシュ。そこからすぐ先のゴール受付まで一時間半掛かったというおまけ付きでした(笑)
その後も順調に2018、2019年ともにSR取得。で現在に至ります。

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※ブルベに出る頃にはこちらに。ジャイアンTCRアドバンスドプロ1。現在もカラーリング違いで乗り継いでます。


当初は指標となるべきグロスアベレージ20km/hで走れることを目標にしていました。25km/ならともかく、これなら頑張れば届きそうな気がしますし。400kmで上がり20時間台とかの脚があれば余裕を持って走行計画を立てれますからね。
やはり自分もなりたい訳です。


で、一年ほどやってみた時点でわかったのがグロス20km/hで走れてもせいぜい200kmまでという事。
仮に届かそうとしたらかなりストイックに鍛練しなけば無理な話。
これだと自身にとっては競技のレベルやん、やってても面白味がないわ、と。
ここでやっと己を知り、身の丈を理解いたしました(笑)


ただブルベにはグロス15km/hで走る制限があり、
コースや気候条件で難易度が変わる側面があります。
なので脚力があるにこした事ないのは事実、自転車において速さと軽さはある意味正義ですから。
 

そして当然ながら出る以上は認定完走を目指します。が、行った先で出来る限り楽しみたい欲も。初めて訪れる土地なら尚更です。
ランドネ=旅という認識でいたいですしね。
そうするとおのずと矛盾が出てきます。
グロス15km/h程度の脚でその時間を捻出するにはどうしていけばよいのか…


「彼を知り己を知れば百戦危うからず」


有名な孫子の兵法の一説です。
これに倣い自らを「弱者」と置き換え、
そこから思考していくことにしました。
いわゆる「強者」に値する方々がものすごく努力した上で走っている事を思えば、これまで多少はしましたが、あまりにも考えがなさすぎました。
そこで現状の足らない脚力を補うため、
経験則を元にどのようにすれば乗り切れるかを試行錯誤していきます。
その上で実践してることを600kmを例に出して書きだしてみます…。



スタート前~

・月イチぐらいがちょうど良い
以前は月に二本とか出走した事もありましたが、
気持ちが散漫になるのとエントリーする以上はDNSを減らしたい
(スタートラインに立てれば良し、DNFはあくまで結果と考えています)。詰め込み過ぎると仕事との折り合いが難しいですしね。あとフィーが安価とはいえ諸経費を踏まえると、です。
ブルベは月に一本がサイクル的にも無理なく集中して取り組めます。但し意識だけは高めに「一走入魂」で大事に走るよう心掛けております。


・粗食は体と財布にやさしい
普段は米、肉類は控え目で野菜中心の食生活です。
オッサンの不慣れな自炊です、せいぜい精進料理の出来損ないをイメージしていただければ(苦笑)飲酒も毎日ですし、年齢も年齢なので。

このようにしてから一年半ほどになりますが、体重管理がしやすくなったのと胃への負担が減りました。ブルベの際はリミッターを解除して食べれるだけ食べるようにしてますがストレスフリーです。前日までは特に変わらずでルーティンを守るようにしています。
※食費は一ヶ月一万円以内で収まります(酒、タバコ除く)


・一週間前には実走を
通勤で毎日15kmほどと三本ローラーを週2~3回。
せいぜい30分ほどなのでトレーニングと言うよりエクササイズです。実走するしないで大きく変わる(何も無しで走ると脚が思い出すまでに200kmほど必要)ので事前に100kmぐらいは欲しいのですが、最近は近場の十三峠を一本で終わらすことがほとんどです。
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・転ばぬ先の杖

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夜中の峠でパンク修理とか想像するだけで気持ちが滅入るので、タイヤとチューブはまだ使える状態であっても早めに交換しています。ここは割合きっちりと(自分比)

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チェーンルブ。
普段は汚れが付きにくいドライタイプを使用してますが、ブルベ出走前に粘度の高い物を注すように。
最初は小分けして持ち運んでたのですが、夜中に注油する際にやりにくかったのでこれをそのまま持って行ってます。
天候によっては結構使いますしね。

チェーンはアルテグラ使ってます。
変速の入りが悪くなってきた際に交換
。タイミング的に早すぎず遅すぎずかと。

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ライト、バッテリー類の充電は前回のライドが終了した時点で済ませています。リアライト類の電池は把握しやすいので全て新品に交換。
エネループを使おうか迷い中です。
あとブレーキ関連かな。
あ、まし締めも忘れずに。


・キューシートとにらめっこ
コースプロフィールを見ておおよその展開、上がりを予測。
次にキューシートを見て詳細を確認、要点をルートラボビューワに書き込みます。これをする事でコースの輪郭がくっきりと見え戦略が見えてきます。
ここから天気予報を照らし合わせ装備を出し、次に諸々を戦術として落とし込んでいきます。

このように書くといかにも、ですが
あくまで目安ぐらいでざっくりと。
基本アバウトな性格ですし、
アクシデントも旅のスパイス、それぐらいでちょうど良いと言い聞かせています(笑)
 
ただ、イメージトレーニングしておくと初見のコースでも心に余裕が生まれるので事前の予習は大事ですね。


・試合前計量
全備重量は15kgまでで収めるようにしています。いわば契約体重でしょうか。
後にも出てきますが、速く走れない分だけ乗車時間も必然的に増えます。
それに伴う装備負担との兼ね合いです。
装備が増えることの重量増は脚力と反比例する点がありますが、ブルベですとここらで収めないと自分的には厳しいです。
キャンツーなら17kg強ぐらいまでいきますが…
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※バッグ類は雨中でも安心なオルトリーブで。


・睡眠預金を作ろう
脚力で睡眠時間を稼げない分を寝溜めで補います。前日を休みにして丸々あてるように。
開催場所とスタート時間によっては、
前泊を宿でなく、適当に仮眠で済ます場合もありますが予め寝溜めしておくとその際にも生きてきます。



スタート~PC1

・PC1までは頑張れ、俺。
ある意味鬼門のPC1。距離で50~80kmぐらいですか、ここで貯金一時間を目処に。
サラ脚で稼ぐのが一番効率が良いように思います。逆にここで稼げないと時間に追われる展開になることが多いです。


・とにかく食べまくれ!

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スタート前は牛丼特盛を。
お代わりが欲しいぐらいですがさすがに自重します。

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PC1ではパックご飯をレンチンしてもらう事が多いかも。弁当の白飯よりも胃に優しいように感じます。コンビニのフライドフーズが無い時はツナ缶とかで。
序盤は消化に時間の掛かる脂質を意識して摂ります。
案外胃に負担が無いような、あと咽の乾きも。

通じて言えるのですが、ブルベ中は普段と逆で魚介類、いわゆる生モノはそれほど欲しいとは思いません。皆さんがよく食べている海鮮丼とかは全然。二日目に入ったぐらい地方の回転寿司とかには入ってみたいと思うのですが、
量を食べるだけに後の咽の渇きを考えると二の足を踏んでしまいます…

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300km辺りでの晩飯(三人前ですが一人で平らげました)。
この時は主催側が用意してくれた宿泊施設の弁当です。中間地点辺りで仕切り直しの意味も込め、店で食べるようにしています。あと出来るだけ手作りを食べるように心掛けてますね。
ここをピークにして以降は食べる量を抑えていき、最後のPCでは糖質メイン少量、例えばキットカット一本とかで終わらすようにしています。


いわゆる低燃費のアスリート体質の方々とは違い燃費の悪い体です。なので良い「オイル」も大事ですが元のガソリンの質、量を意識してます。後述しますが走行中に補助剤として摂るのは電解質パウダーとアリナミンぐらいです。前はアミノ酸とかも飲んだりしてましたが最近これに落ち着きました。



300km地点~PC5から6ぐらい

・貯金二時間は金科玉条
PC1で作れた貯金が自然増するとこれぐらいになります。グロス17km/hぐらいのペースになるのかな。三時間取れたら万々歳、自分へのご褒美をつい考えてしまいます(いるのか?)
内訳は睡眠に一時間、残りはアクシデントに対応する時間として一時間。
ここまでくれば完走する確率はかなり高まります。それにともない疲労が出だす時間帯、決して無理せず、ゆっくりじっくりです。

・陽が落ち始めたら…
初日の夕方が近づくにつれ、ペダルを回せど進捗が芳しくない、
寝たはずなのに眠気が…。
こんな状態が出てくるとウェア交換のサイン、衣装替えの時間です。
ちょっとした事ですが、これで下がっていたパフォーマンスが回復します。
意識しているのは常に汗ばむぐらいをキープする事です。


・時間よ止まれ……
睡眠時間は一時間を目安にしてます。
これ以上取れないこともないのですが、600kmでしたらそれで事足ります。
先の寝溜めと関連してきますが、
脚に自信がないことからくる逆算です。

最初はホテルを押さえたりもしました。が、チェックインの時刻を過ぎてしまうこともしばしば。仮にたどり着けても手続きにも時間割きますし、寝れて30分とか。自分には不経済かつ非効率でした。
なので適当な場所を見つけたら「仮眠」するようにしています。
ここらは臨機応変ですね。

ホテルで寝ることに比べると眠りの質はどうしても落ちます。そして寝不足を感じたら即ちに「追加融資」を実行です。
ここまで来たらバス停であろうがもうどこでも眠れます(笑)残しても意味のない「貯金」ですしね、むしろ使い所で使わないと。零細企業の資金繰りならぬブルベライダーの睡眠繰りと言ったところです。ペダルと一緒で回してナンボですか、嗚呼……。

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※イメージ画像

このように睡眠時間を圧縮して夜中にコツコツ走り、寄り道する時間を捻出しています。楽しそうに見える風景も涙ぐましい努力の上に成り立っているのです。まぁ現実なんてこんなモンです。


因みに夜間走行するメリットは車への配慮が軽減。星空が綺麗(結構楽しみ)。
あとやったた事ないですが唄い放題(らしい)

デメリット。
色々ありますが、一番は夜通し走ることによるライト類のバッテリー消耗。これをリカバリーするために20000mAhのモバイルバッテリーを持参しています。重量増になりますが背に腹は代えれません。前述しましたが、事前の装備選定にはいつも頭を悩ませます。
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※20000mAhで500g。走行中にスマホ、ガーミン(edge)の充電をこれで賄います。


・ショッパイ走りでスミマセン!
「塩ライダー」なんです。元々塩が出やすい体質です、有り難くないことに。
ウェアに浮き出したら電解質パウダーを真水もしくはアルカリイオン飲料と同割にしたのに入れてチビチビ飲むようにしています。

あと暑さ対策と言うほどの事でもないかも知れませんが、6月ぐらいからはキャップではなく綿タオルを頭に巻いてます。水を被ったときに一番持ちがよいのと、後ろの結び目が後頭部に当たり程よく冷却してくれるのと。あと顔を洗ったりした際に直ぐ拭けるのと。
見映?そんなモン気にしてられません(笑)
※6月4日加筆。


・ルーティン崩すのダメ。ゼッタイ。
オーバーナイトする600kmになると
日常のルーティンを出来る限り崩さないよう意識しています。特に歯磨き、排便は必ず済ませます。
これをするしないで気分的に大きく変わりますね。
入浴は時間の余裕との兼ね合いですが、手頃な場所を見つけたら行くようにしています。あと普段からですがアリナミンを服用しています。筋肉疲労の緩和だけでなくて便通にも良いので。
ヒゲ?剃りません(笑)



400km~PC7からゴール

一休さんで行こう!
ここまできたら走行一時間を目処に敢えて休憩を取ることが多いです。自販機で缶コーヒーを飲み終えるぐらいを目安にPC以外でも。
調子がよければそのまま走る場合もありますし、その時の状態次第でフレキシブルに。
因みにここでよく後続にパスされます。
その度にもう少ししっかり走れたら良いな、とか思ったりもしますが慌てる必要もないですし。
これも自分のペースなので。
今後の課題ではありますが…


・ワイルドサイドを走れ!?
ルートを外すのは諦めてます、方向音痴なので致し方ありません(笑)ガーミンの精度にもよりますが2~10kmは余分に走っていることが多いです(寄り道含む)
地図を読める力をつけないといけませんね、これも課題です。


そうこうしながらも脚は止めず、
あと何kmあんねん、とサイコンの表記をやたら気にしながらもダラダラと走り続けてゴールへと。
受け付けを済ませ、一息ついたら
先ずは無事に終われた事に感謝。
そして…


結果に関わらず胸を張れ、そして杯を上げろ!!


苦しんだ?後悔してる?
反省は後からでも大丈夫。とりあえず苦い思いはさっさと酒で洗い流して次へのステップへ!

歓喜かい?なら「勝ち水」を好きなだけ!
足らずは次への誘い水、とっとと次の杯へ!

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※あくまで自己責任で。
家に帰るまでがブルベです!


この「儀式」はどんなに追い込まれても欠かした事はありません。認定よりもこのために走っているのかも、とふと思ってみたり。何より走り終えた充実感が至高のアテですから…

上がりはだいたい38~9時間台が多いですかね、直後はだいたい放心してます。
で、アフターはきっちり
「ブルベ腹」へと。
アホほど食ってるのに(笑)

肉がモーレツに喰いてぇ!てな事はないです。炭水化物が多いですかね。アルコールはビールと酎ハイです。水分を欲する所があるのでしょうか、ハードリカーは受け付けないですねぇ。
暴飲暴食した分だけ体重も2~3kgは増えますが、あくまで一時的で一週間ほどで元に戻ります。

そして数日後、落ち着いた頃合いでローラーに乗り次のブルベへと気持ちを切り替えていきます……


書き出してみると日常生活のルーティンを守りつつ、いつもよりしっかり食べる。ここらが大事なんでしょうか。距離が伸びる分だけその傾向が強まるように感じます。

こんな感じのサイクルをここ二年ほど
試行錯誤しながら過ごしております。
表題の通り、脚もなければテクニックもない、ないない尽くしで百戦危うからずにはほど遠いのが現実ですが……

あくまで結果は二の次、
出し切れたらそれで良し!
そんな気持ちでいつも走っております。
遊び方は人それぞれですし、何より自身が楽しめるのが一番だと思います。
所詮は「じこまん」なのでね。


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BRM602和歌山600㎞ 紀伊半島一周Reverse

こんにちは、ちょっくらです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
このブログを書き始めたのが4月19日、
フレッシュの前泊で前夜祭なんてのを
SNSの投稿で見かけて羨ましく思ったり。
いよいよハイシーズン、我々にとっては
繁忙期(笑)ですしね。
無理せず慌てず気持ちよく走りたいものです…。


さて、今回も去年を振り返っていきましょう。
紀伊半島を一周する600kmブルベです。
獲得高度は5200mほどに。

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ルート①
海南市をスタートして、奈良県五條市より東吉野を経由して高見トンネル。
そして三重県へと入り伊勢から鳥羽へ。
稼げるならこの区間でしょうか。

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ルート②
鳥羽より南勢の細かいアップダウン。
尾鷲~紀北町より再び和歌山県那智勝浦へ。熊野に出るまでが鬼門か。

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ルート③
フォトコントロール灯台を回り、
紀伊半島沿いをひた走ります。
毎度の事ながら風向き次第で大きく
進捗が変わりそうです。
あと終盤の42号線は時間帯的に気が抜けないかも…

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前日に終電でJR海南駅まで。
スタート時刻までは数時間ほどなので、
仮眠で済ませます。
すぐに頃合いの良い場所が見つかったのですが、
「蚊」に悩まされたいして寝れず…
虫除けを用意してなかったのは迂闊でした。何事も経験ですね。


この海南駅
トイレを24時間開放してくれていたのは助かりました。着替えを済ませ、
駅のコインロッカーに荷物を預けます。
設置の有無は事前に調べていくのですが、現地で空きを確認するまでは気が抜けません。

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そしてほど近いファミリーマートで朝食を。

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それでも足りず、松屋で特盛(笑)

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スタートは和歌山マリーナシティ
わかやま館前。

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受付風景。

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OKN夫妻&HNN氏。泉佐野400でも一緒でしたね。

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MYK氏も一緒でした。この時はさすがに「元気」でしたが…

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ORT氏。
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WJ氏。
このお二人はスタート地点でしかお会い出来ない方々です(笑)

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M氏。途中ご一緒する事になります。

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KK氏&NG君。
今回KK氏とはほぼご一緒することに。

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写真を撮るのに夢中で知らず夜が
明けかけてます(笑)
そろそろ出ましょう。



ほぼ定刻通りにスタート。
この日は食欲が旺盛で、先程食べたにも関わらず、出て間もないローソンにピットイン。サンドイッチをもしゃもしゃ食べていると先のH氏も釣られるように。
しかし店内に入らず、サドルバッグより何やら取りだしおもむろに食べ始めました。


「それ何なん?」
 

するとHNN氏、
わざとらしくニヤケたドヤ顔で


「愛妻(新婚)が作ってくれた
おにぎり(///≧∀≦///)」


「ふーん、ええなぁ(棒)」


「ちょっくらさんには無いでしょ、こんなん(再ドヤ)。このおにぎりはなんたらかんたら(以下略)…」


こちらが最近「独り」になったのを知りながら、あえて「愛妻が」と乗せてくる。
さりげなく気遣いの出来る素晴らしき仲間です!
その気持ちに応えるが如く、待つことなく
とっとと先に出てやりましたが(笑)

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PC1、ファミリーマート五條病院前店へ。
ブルベでよく使われる店舗ですね、
一時間ほどの貯金が出来ていました。
滑り出しは順調でしょう。


ここ五條から東吉野までは吉野川
そしてその支流の高見川に沿って走ります。
快走路をしばらく進む間に、
気になる像が見えてきました…

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精悍なフォルムのブロンズ像。 

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絶滅したとされるニホンオオカミ
等身大像です。

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1905年、この地域で捕獲されたのが
最後の一頭との事。今でも生息していると信じてみたいですね。


県道から国道168号線へと入ります。
少しずつ路面に傾斜が付きだし、
それが登坂の始まりと脚に気付かせてくれます。
まだ序盤、余裕があるとまではいきませんが、高見山に向けマイペースで淡々と登っていきます。

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登り終盤で追い付いたKK氏と
高見トンネル手前の水塲にて水浴び(笑)
確か後続でOKN夫妻も。
そしてトンネルを抜けると間もなく
通過チェック①高見山駐車場です。
そして三重県へと入ります。


通過チェックをクリアしたら、
しばらくは下り基調なのででペースを
戻しましょう。
ほどなく進むうちに「道の駅飯高」が見えてきました。次のPCまであと少しでしたが、ここで昼食を取りたかったので
ご一緒していたKK氏と一旦離れます。

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レストランが満席なのでこれらをチョイス。

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バラ寿司。酢飯の加減良し。

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名物松阪牛弁当。
ここ飯高は松阪市なのです。

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ビジュアル通り期待を裏切らないお味でございました。


うーん、ヒンナです!!


一息入れたら再びルートを順調に消化していきます。
この国道168号線、大阪の羽曳野市を起点として松阪市まで続きます。断片的に走っている箇所が多いので馴染み深いですね。一度くらいは頭から走破したろか、いや既にしてしまってるか、もしやったとしてもそれ面白いか?なんて事を考えてると…


「ルート外してるッ!」


すぐ後のパックで進んでいたYZ氏の
大音量で我に帰ります。
右折して県道へと入る所を
見落としてましたね。
まぁちょっとしたやらかしです(笑)


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しばらく進むとPC2、ファミリーマート勢和多気店に。スタートから163km地点です。KK氏と挨拶を交わし先に出ます。
 


いやー、暑いです!!
多気町から伊勢市に入り、市街地走行が続きます。気温は30℃ぐらいまで上がってます。水塲で顔を洗い頭を濡らし冷却を。伊勢神宮の外宮、内宮は素通り(去年行ってるしええか)、赤福氷は行列のためパス(以下同文)しました。今思うと味気無かったかな?


そして鳥羽市に入り間もなく
PC3、鳥羽一丁目店へ。
貯金は増えず変わらずで3時間。
ここは手早く買い物を済ませ先へ進みましょう。
鳥羽市から志摩磯部までは近鉄志摩線に沿う形です。 
そこから南伊勢町へと続き、県道260号線としばらくお付き合いとなります。

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信号も少なく走りやすいのですが、続く暑さに耐えきれず途中コンビニに立ち寄り、アイス食べたりジュース買ったり…。
部活帰りの中学生みたいな事をしてやり過ごし、気温が下がる夜間に照準を合わせます。
やがてじわじわと繰り返すアップダウンが始まりました。山に行ったり海に行ったりと忙しくなります。
ルートラボビューワの高度グラフに偽りなしですね(苦笑) 


それものらりくらりと凌ぎきり、日が落ち始めかけた頃に手頃な水塲を見つけたので体を拭いウェア交換を。
前回と違い湿度があるため臀部が爛れ、
ヒリヒリと傷みます。不安材料がひとつ増えました。


19:31。変わらず三時間強の貯金で
PC4、サークルK大紀町錦店へ。
日中の暑さで若干ペースダウンしましたが、仮眠の時間は確保出来ました。
273.9km地点です。


そうこうしてると夜戦の時間となりました。
300kmを越えたぐらいで眠気が出てきたため、紀北町で仮眠を前回同様一時間ほど取りましたが倦怠感が抜けません。
どうやら日中の暑さで軽く熱中症
なったのかも…
ここからペースアップする目論見でしたが断念、22~3km/hぐらいで進みます。

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幸い食欲はまだ旺盛です、
晩飯をファミリーマートで。手頃な店を見つける事が出来なかったのは残念でした。


尾鷲市に入りしばらくすると本コースの難所、県道311号線のルートが始まります。アップダウンが繰り返され、体力が削ぎ落とされていくのが手にとるように分かります。

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そして入りくんだ路地を右往左往しながらも午前1:40、PC5勝三屋に到着。

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左より主催のKW氏、スタッフのKS氏(グルペットのオーナーです)、OG氏。
ここでは宿泊&ドロップバッグ受け取り&食事(弁当)を兼ねてます(オプション)。
今回は費用をケチって全てパスしました。


この時KW氏が弁当を食べていたのですが、値段(500円)の割に豪華でした。
ここは釣り船旅館だけあって手慣れているのでしょう、手作りで身体に優しそうな所が高評価。仕出しの大したこと無いヤツやとタカをくくったのは失敗でした。
口惜しがっていると、まだ余裕あるからどない?と薦められたのですが、直近で済ませていたため泣く泣く断念。


あと、ここでシャワーを浴びれるように
しなかったのも失敗でした。
先の汗蒸れからくる爛れの件もありますし。(これらの経験は後日生かされる事となります)


そんなこんなをロビーで談笑してると、
見馴れたヘルメットがテーブルの上に。
聞けばMYK氏の物、どうやら高見トンネルからの下りで落車したと。幸い無事でしたがブルベとしては厳しいので、
DNFして荷物受け取りに来たとの事。
本人は熟睡中のため、声を掛けず勝三屋を後にします…



ほどなく宿で仮眠を済ませたKK氏、M氏
が追いついてきました。再び手強い311号線の「無限地獄」を向かえるにあたり心強い限りです。
三人で暗闇のアップダウンをワイワイとまではいきませんが、それなりに楽しく
やり過ごします。お二人とも暗闇の中でも下りをスイスイと。こちらはブレーキ引きっぱなしの下手くそなので感心するばかり。登って稼いだマージンも一瞬で消えます。そしてクリアしたぐらいで断続的な眠気に耐えきれず離脱、新鹿の海水浴場でベンチを見つけ再び仮眠を取ります。うとうとしながらも先のPCで仮眠を終えたランドヌール逹が次々と通過していった記憶が…


やっとの思いで熊野市に出ました。凶悪だった311号線とはこの辺りでお別れです。ここから先はしばらく平坦な国道42号線です。風も無く眠気も何とか大丈夫、夜間の涼しさもあって黙々と走ります。すると前方にKK氏の姿を見つけ再合流します。仮眠諸々でお互い「預金」が僅かなのを確認し、この区間で形を作ろうと同調。
体調が少し戻ったこと、得意な平坦なので前を牽きます。30~32km/hぐらいで二時間ほど。夜明けの熊野灘を横目に気持ち良く走ります。自身ここがピークでした。


そして通過チェック②ローソン紀宝町飯盛店へ。
ペース的に一時間ほどの余裕は作れたでしょう、気分的に楽になった事ですし、しっかりと朝食を摂ります。

さぁ仕切り直し、といきたい所でしたが、前日の疲労、日が昇るにつれての気温上昇で走り出しからペースが上がらす、敢えなくKK氏のお世話になることに…


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通過チェック③、ファミリーマート
串本町桟橋店。
もう何度目でしょうか、眠気のピークが来ました。続いてKK氏に先導してもらいます。気を遣ってガムを頂いたりしたのですが持つのも束の間、少し蛇行が入りだしました。
ここ串本町から橋を渡り、チェックポイントのある紀伊大島を目指します。


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通過チェック④、樫野埼灯台
写真撮影のち折り返して本線に戻るレイアウトです。
灯台というだけあり、ここにたどり着くまでになかなかのアップダウンが。頭では理解しておりましたが、400km以上走ってきた脚には堪えます。そんな中、スタート前に全然アカンとか言ってたNGくんが颯爽と折り返していく姿に軽く舌打ち(笑)をしながらも、何とかポイントまでたどり着き写真撮影を済ませます。が、やはり睡魔に耐えきれずKK氏と再び離れしばし仮眠。
10分ほどでしたでしょうか、
無理くり体を起こしリスタート。
折り返しのくしもと大橋でHNN氏、
続いてOKN夫妻が。
エールを送り無事を祈ります。



再び本線に戻りました。しばらく42号線の旅路が続きます。
PC以外のコンビニでも休憩しつつ、
のろのろと進みます。おまけに臀部の爛れもMAX、サドルに置くにも一苦労です。そんなんやし、どーせペース上がらへんのやったら寄り道でもしよかい!
と、言うことで少しルートから外れ…

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以前から気になっていたJR和深(わぶか)駅に。
貯金の無い者ほど使いたがるを地でいってますねぇ(笑)

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ここは海の見える無人駅として有名です。

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ノルタルジックな風景をしばらくの間「半病人」の体で眺めておりました。



疲労が激しい上にジリジリと暑さが追い討ちを掛けます。ペース的には何とかなるぐらいですが気力とケツがどこまで持つか…
萎えかけてDNFを思案しますが、とりあえずキリの良いところ、次のPCまでは走ってみようと。

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PC6、ローソン日置川町店。
たまらず頭から水を被ります。
貯金は1時間ほどで「有り金」はまだはたいておりません。この先続行するか躊躇していると…


何度目でしょう、またまたKK氏と合流。聞けば同じく臀部がヒリヒリ状態。
脛に傷ならぬケツに爛れを持つ者同志、自然と一緒にゴールを目指そうという話に。出会いと別れを繰り返してきた二人がここでようやく結ばれました(笑)
かといってヘロヘロの状態で牽いてもらうだけなのも何なので、ある代案を持ちかけます…
すると有り難いことにすんなり合意していただき、ゴールまで残り100kmほどは同行二人で甘えることに。
牽いて貰えるとは有り難い展開です。
認定完走は厳しい状態と諦めていたところの渡りに舟、KK氏に感謝です!


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その目的地がここ印南駅です。
氏に提案していた寄り道を少し。


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駅から少し外れます。

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ナビりながらうろちょろしてると

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着きました。かえる橋です。
何でもふるさと創成基金を元に造られたこの橋。ネーミングの由来は、
「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの”かえる”にひっかけたらしいです。

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KK氏は御守り代わりにカエルのぬいぐるみを常にサドルバッグにぶら下げてます。それを知っていたのでお声掛けした訳です。
ここには寄れたら行こか、ぐらいのノリでしたが思わぬ形で生きました。
いやー、下調べしとくもんやな(笑)


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郵便ポストにもカエルが。


PC7、ローソン紀伊内原駅前店。
残り50kmほどとなりました。
ここからすぐ峠を一つ越えましたが、
まだまだ気は抜けません。
お次は有田市の海沿いをうねうねとくねくねと。疲労と陽が落ち切ってまだ眼が慣れていないのもあり、付いていけずに離れては待ってもらいを繰り返します。
ここらへんはゴールまであと何kmか、
そればかりを気にしていました…

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制限時間の30分前、やっとの思いでゴールのセブンイレブン海南下津町店に着きました。
しかし、これで終わりではありません。
ゴール受付のマリーナシティまで12kmほどあります。
交通量の多い42号を迂回するために旧道やらを自然と出来上がった数人のパックで走ります。その42号線から側道に入る際にふらついて落車。傷みはあるものの、プラケットの歪みぐらいなので事なきを得ました。


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満身創痍になりながらも、ゴール受付の和歌山マリーナシティまで帰ってこれました。非常に長く感じられた12kmでした。
会議室の使用時間を超過したため、駐車場にてやり取りを。
帰路は海南駅から輪行での帰阪となりますが、ゴール時刻が遅かったため便がすでに終わっており、当日中に市内まで戻るのは難しい状況。とりあえず出れる所まで出て、そこで始発まで一晩過ごすことに。予定外の後泊で「和歌山シリーズ」の難しさを知ることになりました…


家に帰るまでがブルベです!


最終で「とある駅」まで出ます。
幸い手頃なスペースを見つけたので始発がくるまでの間「仮眠」させて頂く事に。
深夜をまわり目を開けているのもやっとでしたが、ここでも蚊の襲撃に遇いなかなか寝付けません。追い払いながら眼を閉じるを繰り返していると何かの鳴き声らしき音が。
猫か?そう思い蚊を追い払う事に専念し始めますが、何やら違う模様。
まさか、と思い声がする方に耳をそばだてます。するとそのまさかでした(驚)


どうやら窓を開けたままで営みに励んでいるみたいです。開けっ放しやからAVかと思ったんですけどガチでしたね。普段ならかじりついて聞く所なのですが(笑) 今日に限っては耳障りで仕方ありません。まぁこちらがとやかく言える筋合いでもないので眼を閉じていると事が済んだみたいで。まぁまぁ頑張ってはったな(しっかり聞いてた)
食欲、性欲、睡眠欲とか言いますが、
今日に限っては睡眠欲が断トツでした。


600kmも走れば色々あるもんやな、そういや下の話が多かったな…そんな事を考え、うつらうつらを繰り返してるうちに夜明けを迎え、始発の時間となりました。自転車を担ぎ電車の人となり、無事帰宅。


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今回は暑さからくる疲労で非常に苦しんだ一本でした。諦めかけていた所を、
終盤から粘り強くKK氏に牽いてもらえなければ確実に落としていました。
いわば頂いた認定、
あらためてこの場で感謝を述べさせていただきます。と言っても一年近く前の話ですが(汗)
次のブルベは「901上越600km」です。
果たして暑さへのリベンジ達成となりますかどうか……



おまけ。 
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ウェアに染み付いた汗のニオイもこれでバッチリ!





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BRM504京都600km 万葉詩歌

こんにちは、ちょっくらです。
大阪市ではすっかり花見シーズンも
過ぎてしまいましたね。
通勤ルートの大川沿いでは
つい先日までこんな風景が
繰り返されてました。

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屋台も出て夜桜を楽しむ人達で
賑わってました。

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屋形船までも


いやー、ええですねぇ!
私といえば、仕事三昧でブルベ以外では
ちっとも走りにも飲みにも行けず、
たまに乗る三本ローラーでお茶を濁す
今日この頃でございます…



そういえば!
言うてる間に施行されますね、

令和。

聞けば出典は万葉集からだとか…
今回振り返るブルベのサブタイは
「万葉詩歌」
まさにタイムリーなネタでございます、
一年近く寝かせた甲斐があったと
いう事でしょうか。自らの引きの
強さにただただ驚くばかりです(苦笑)



 

BRM504京都600km 万葉詩歌

ではそろそろ振り返っていきましょう。
前回の泉佐野400で弾みをつけて挑む
京都発着の600km。今年のブルベとしては
3本目ですが、シーズン初の600kmの
ため、ここは慎重にいきたい所です。

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(往路)
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(復路)

基本往復コースですが、琵琶湖を挟み
周回する体を取っています。
往復路共に今庄辺りで苦しみそうな
予感…

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今回のスタートはJR京都駅前。
自宅から40km強なので自走で
直接向かいます。
6時スタートのため、
午前3時過ぎに出発しましたが
車が少なくて非常に走りやすかったです。
京阪国道をスイスイと進み、
京都市内に入った辺りで信号待ちをしているとラチェット音が。ライトの光量
からすると間違いなく「お仲間」。
一台やし、十中八九オッサンだろうと
振り返って話しかけてみると…
なんとうら若き女子!
(それに美人)
せっかくなのでご一緒しましょうかと。
(ウフフ)
聞けば同じように大阪よりの自走、
事情があり急遽ソロで走ることに
なったとの事。
(そらカレシぐらいおるわな)
さすがに600kmに挑むだけあり、
戦歴を聞けばなかなかの猛者。
(しかもコマ図使いッ!?)
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※イメージ画像

人は見かけによらんモンやなと、
(失礼!)変な感心をしつつ、スタート地点を目指していきます…



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京都タワーが間近に見えてきました、
集合場所まであと少しです。

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ここらで先の彼女と別れ、
牛丼特盛を軽く。
スタート前、もしくはPC1までに
食べてる事が多いですかね。

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駅前の「電気鉄道事業発祥の地碑」
が集合場所です。烏丸口の方、
北口の広場です。

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顔馴染みのOKM氏と。
「脚」が違い過ぎてご一緒する事は
ありませんが、飲みの席ではよく
重なります(笑)
トライアスロンも嗜まれてる、
ちと飲んべなアスリートです。

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ロードを乗り始めてすぐ
ぐらいからの付き合いのOSK氏。
気楽に喋れる高校の後輩ではありますが
自転車では頼れる大先輩です。
因みにウルトラマラソンの完走実績が
あるお方でございます。


こんな感じでスタート前に談笑して
る事が多いでしょうか。貧脚なので
ここでしか会えない方々が多いですし(笑)
そしてブリーフィング、車検と
いつもの流れで午前6時前にスタート。
今回は先のOSK氏とご一緒に。
比較的脚が合うというのもありますが、
気心知れてるというのが大きいです。




鴨川を沿う川端通りを抜け、
宝ヶ池から若狭路へと入り
緩やかに登りつつ大原を経由します。
いつもそうなのですが、この由緒ある
観光地を通る際は何故か早朝です。
一度ぐらいはゆっくり観光ライドなど
してみたいと思うのですが。


やがて滋賀県へと入り、
最初の峠越えとなる花折トンネルまでは
引き続き登り基調です。
この朽木(くつぎ)へ抜ける花折峠(旧道ではない)。
標高500m弱、平均斜度は5~6%といったところでしょうか。
楽ではありませんが比較的登り易い峠
です。
それでも楽な峠はありません。
ヒイコラ言いながらも
何とか登りきり、
トンネルを抜けたらひたすら下り、
安曇川に沿って朽木までの
快走路が続いていきます。
そして何度も通っている桧峠を越え、
水坂(みさか)トンネルを迂回する旧道の
水坂峠を越えていきます。
ここは初見でしたが、
鬱蒼とした感じが何となく嫌で
夜中に通りたくはないな、と。
まさかこの時点で5ヶ月後に予感が
的中するとは夢にも思いませんでしたが(笑)
300mほどの峠越えを済ませたら
ほどなく福井県です。


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ここまで心地よい強度での進捗でしたが、
そろそろ空腹を感じたのでPC1手前の
ローソンで小休止。
時間的に余裕があるのと、
PCでの混雑を予測してフレックスで。

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晴天。
爽やかな気候、
そして順調な立ち上がりが気持ちを
高揚させ、これから先の旅路に
期待を膨らませます。



PC1、ファミリーマート三方鳥浜店に
着きました。予想通りの混雑です。
レシート取得の買い物を手早く済ませ、
足早に出ます…


今からはしばらく三方五湖を周回です。
風光明媚な観光地、せっかくですし
ゆるゆると楽しみましょう。
勝手知れてるOSK氏と一緒というのも
あり、他愛も無い話に花が咲きます。
聞けば久々の600kmとの事。
折り返しの金沢まで行ければ充分で
グルメを楽しみたいご様子。
そんなこんな(ここでは書けない話、笑)
を話しながら快調にルートを消化し
敦賀市へと。
すると駅前通りには銀河鉄道999
モニュメントが。

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記念撮影。

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次はメーテルみたいな女性(ひと)と
めぐり会いたいものです…



楽しい時間はあっという間に過ぎ、
再び「苦行」の時間帯へと入ります。
OSK氏とはここで離れ、一人旅で。
だらだらと続く北陸街道の登坂と
せめぎあうも、
木の芽峠トンネルを抜けたあたりで
それも終わりを告げます。
一息付きつつ走っていると、
面白そうなのが目に付いたので
少し寄り道を。

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SLですね。
俗にデゴイチと呼ばれる
D51蒸気機関車
その昔、同型車両が今庄~敦賀間を
走っていたらしいです。

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北陸路の峠越えの宿場町として栄えた
今庄。思わぬ所でその名残を感じる事が
出来ました。
偶然出会った景色にふと立ち止まる…
これはブルベだけに限らず
サイクリング、自転車の速度域ならでは
の楽しみ方の一つでしょうね。


因みにスタートが「電気鉄道事業発祥の地」、続いて敦賀での「銀河鉄道999」、
そしてここ。
お陰で「鉄分」の補給はバッチリ、
どうやら貧血の心配は無さそうです(笑)


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13時過ぎにはPC2、ファミリーマート
粟田部店へと着きました。
ここまで2時間半ほどの「積み立て」です。

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ご覧のようにズラリと。



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福井県もそろそろ終盤に入り
坂井市へ。
恒例の峠越えを済ませると…

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スーパーとかでちょくちょく見かける
竹田の油揚げの直売店が。離れでトイレもあり、ちょっとした道の駅といった感じの
外観です。

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GWという事もあり、
なかなかの賑わいぶり。
店内で食べれるみたいです。

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色々メニューがあるみたいですが
営業時間ぎりぎりです、
急いで注文しましょう。

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当然の如く油揚げを注文。
おぉ、なかなかのボリューム!

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食べ方は同封のこちらで。

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大根おろしをかけていただくのですが、
これが油揚げの油分をさっぱりとさせ、
独特のタレがさらに旨味を押し上げます。ありふれた食材のはずですが、
なんとも言えない美味しさが染み渡りました。
これで740円はお値打ちです。



「うーん、ヒンナヒンナ!!」



美味な補給食で心身共に満たされ、
気持ちよく石川県へと入りました。
引き続き県道364号線を走っていると、
ええ感じの風景が飛び込んできました。

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簾滝(みすたき)
小さいながらも燐とした佇まいがあります。
知る人ぞ知る、と言った感じなのかな?
やがて次のPCのある山中温泉へ…


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山中温泉のメインストリート。
日没になると一層風情が出てくるのでしょう。

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区画整備が行き届いて気持ちが良いですね。

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幸せの鐘誰がために鐘は鳴る

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通りの中程にあるPC3、
ファミリーマート山中店。
スタートより196.7km地点です。
貯金は3時間ほどになりましたが、
まだ行程の1/3といったところです。
先を見据え、手早く買い物を済ませると
温泉街を足早に後にします。



小松市に入り、平坦に見えて
実は登り基調な広域農道を進みます。
やがて左側に何やら怪しげな(?)大仏の
上半身が見えてきました。

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一体これは何なんでしょうね。不気味ではあります。 



1300年の歴史ある粟津温泉街を
残念な事に素通りし、白山市へ。
夕方になり日が落ち出すにつれ、
気温も下がり出します。
それにつれ眠気も少し出てきました。
その日の体調にもよりますが、
経験上疲労がある状態で
体が冷えだすと眠くなります。
なのでここは無理をせず、
ペースを落としてウェア交換を
意識します。
確か鶴来(つるぎ)町でしたか、
ここで手頃な場所を見つけた
事もあり、小休止して全身を拭き
ウェアを冬用へと着替えます。


すると不思議なものです、
冷えが治まると共に眠気も消えました。
先ほどまでのパフォーマンスが戻って
きたので再び先へ進みます。
そうこうしている間にもどっぷりと
暮れ、「夜戦」の時間になりました。金沢まであと一息です。


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PC4、ローソン金沢本多町三丁目店。
帰路にも立ち寄る事になるので、
周囲及び店内のチェックをして、
ささっと買い物を済ませます。
そして暗くてよく見えない兼六園
横目に金沢市の目抜き通りを
進んでいきます。



そろそろ長めの休憩を取りましょう。
日を跨ぐロングライドになると、
必ず折り返しくらいで一回はゆっくり
座って食べるようにしています。
気持ちの切り替えをしたいのと、
コンビニ飯ばかりですと胃への負担が
大きいからてす。
今回は回鍋肉が食べたかったので
(白飯の上に乗せてガバーっと)
中華料理屋を探したのですが、
目ぼしい店を見つけられず通り掛かった
8番らーめんで「手打ち」と致しました。
ライド中、中盤ぐらいまでは
身体が油モノを欲しますね。

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大盛り。

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こちらも大盛りで。


お味の方はというと…
まぁ腹が膨れたので良しとしましょう!


さぁ仕切り直しです、小さな峠を
一本やりきるといよいよ富山県
折り返し地点まで後少しです。


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22時18分。PC5、ローソン高岡駅前店へ着きました。高岡市には初めて来ましたが思ったより賑やかな印象です。


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高岡市の外れで仮眠を取ります。
最初の頃はホテルを押さえたりしてましたが、脚力的に不確定要素が多いのと安全面に考慮して、最近は眠気が出てきた時点で横になるよう心掛けています。
SOLのエマージェンシーシートと 
ニーモテンサーのエアマットを使用。
せいぜい寝れても小一時間ですし、
あくまで仮眠が取れれば良いスタンス
です。
仮眠を一時間ほど取り終えたら、
再びスタートします。

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源平時代の古戦場。
復路も倶利伽羅トンネルを迂回する峠を越えます。


夜道を淡々と走り抜け、
PC8にたどり着いた頃には
すっかり朝方に…
残り160kmほどとなりました。
これから本ブルベの難所、
栃ノ木峠が立ちはだかります。
今庄からの登りはどこまでも続くように
感じられ、心がいつ折れてもおかしくない状況が続きます。
ここが踏ん張りどころ、
後で飲むビールの事だけをイメージして
必死でペダルを回します…
540mほどの峠でしたが予想以上に
辛く長く感じられました。
ここから木ノ本までは下り基調、
そしてビワイチの平坦ルートへと
続きます。
消耗した体力を戻しつつ、
ぼちぼちと湖岸周回を楽しみましょう。
気温の割に風が思いの外冷たいので
ウェアは冬用のままで走ります。
(これが最後の最後で裏目に出る)


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PC9、湖北みずどりステーション。
ブルベで立ち寄るのは初めてです。
連休中ということもあり、ツーリング
中のライダーが多かったです。
時折もらえるサムズアップが
嬉しかったですね。


順調に湖東ルートを消化していき、
ゴールまで約90kmとなりました。
風の影響もなく、湖岸道路を快調(?)に
走っていきます。
そして琵琶湖大橋を渡り湖西側へと。
県道558号線、高島大津線を南下していきます。このままゴールまで行けるかと思いきや残り12kmほどで右折の指示が…
すんなり終わらないのがブルベ。
これより所謂「山中越え」です。
最後の最後に「こんなん」放り込む所に
主催者の意図(悪意)が感じられます(笑)



すぐに登坂に入ります。
ボトルの水分があと僅かですが
手頃な自販機が見当たりません。
確か中程に休憩所らしきものが
あったはず、そこでの補給を当て込んで
脚を進めていきます。
この山中越え(田の谷峠)、そこそこ
斜度もあり交通量も多くなかなか
苦労させられます。
しかも冬用ウェアのため、
登り出しから汗が滝のように。
600km近く走ってきた「旅人」を
比叡山は辛く厳しく迎え入れて
くれます。
やっとの思いで休憩所に着きました、
急いで自販機を見てみると、
何と売り切れの表記!?
カラカラになったのどには酷な仕打ちです。購入を諦めてしぶしぶ登坂へと
戻ります…
ここからすぐに頂上かと思いきや、
嫌らしい登り返しに辟易しつつ、
最後の力を振り絞って何とかクリア。
後はゴールまで下り坂です。

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長屋みたいな宿泊施設がゴール地点。
終わってみれば手元には5時間ほどの
「預金」が。キャリーオーバー
出来たらええのに(笑)

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もう普通の民家と言った方が…

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お約束の祝杯♪
電車では寝落ちしかけたり(笑)


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今回は気候にも恵まれ、気持ちよく走ることが出来ました。思ったよりも上がりが良かった(自分比)のは以外でしたが。
これで去年に引き続きのSR取得。
晴れて10月に行われる泉佐野1000km
への出走権を得ることができました。


次は来月の和歌山600km。
暑さとの戦いになりそうですが
はてさて…




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BRM428泉佐野400㎞ 和歌山一周~Under My Thumb

こんにちは、ちょっくらです。
前回で長かった「フレッシュ編」が
終わりました。
今回からも引き続き、2018年に出走した
ブルベを時系列で振り返っていこうと
思います。
去年の出走実績は、

・BRM102高松300km
・BRM103広島200km
・331AR日本橋フレッシュ
・BRM428泉佐野400km
・BRM504京都600km
・BRM601和歌山600km
・BRM901上越600km
・BRM105泉佐野1000km

で、ございます。


ちなみに今年、2019年の出走予定
(エントリー済)は、

・BRM101大阪200km
・BRM112和歌山600km
・BRM323高松600km
・BRM406倉敷400km
・BRM503京都1000km
・BRM601泉佐野600km
・BRM713宮城1000km
・BRM1024日置1000km

あと、SR600紀伊山地 ……(小声)


もう一つ、ブルベライダーとして
触れない訳にはいかない件。
今年開催される4年に一度の自転車のお祭りに行くかどうかですが、現段階では
色々な面で時期早向かと。
まずは日本を走り尽くし、
実力をつけて4年後に挑みたいですね。


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BRM1024日置1000km~九州全県制覇の旅
側(がわ)一周なトコに惹かれてエントリー。
まさに「Ride Over 九州」といった所でしょうか。

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BRM713宮城1000km 女川龍飛1000
503京都1000のゴールが花巻なので、
その「続き」を見たくて…


走ってもいないブルベの話は
これぐらいにしておいて(笑)、
そろそろ振り返っていきましょう。




2018年BRM428泉佐野400km
~和歌山一周

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泉佐野発着の400km。
前半は山間部を、
後半は海岸線を回るコースレイアウトです。獲得高度は3800m程になります。


フレッシュ以来のブルベとなる今回。
未だ敗北感を引きずっているため、
モチベーションがイマイチ
上がり切りませんが、
ひさしぶりのソロですし
自分のペースでお気楽(?)にいけそうです。
ただ、何の気なしに走るのも
何やし、てな訳で。
翌週に京都600が控えてることもあり、
今回の課題は「仮眠」
どこで出てくるか、またどこまでで
押さえられるか。ここらを意識して
走ってみたいと思います。

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スタート地点は泉佐野ブルベおなじみの
りんくう公園から。
自宅から自走も可能な距離ですが、
今回は泉佐野駅まで輪行で。
遠くに見えるは関空連絡橋です。

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ブリーフィングが終わり車検へ。
ほどなく済ませ、いよいよです。


快晴に恵まれ、午前8時に最後尾より
スタート。
走行中の位置取りが把握しやすいので、
最近は後方から出ることが多いです。
ほどなく泉佐野コース名物の
雄ノ山峠を「軽く」パスし、和歌山県へと。
この峠は大阪側からですと
何て事ないのですが、片峠よろしく、
和歌山方面から登るとそれなりの斜度があります。終盤、脚の無い時に最後の難関として立ち塞がる事になるでしょう。
やがて海南市へと入り、
黒沢牧場の登坂へと。
このあたりの流れは定番ですね。


序盤ながら楽はさせてもらえへんな、
とかぶつぶつ呟きながらクリア。
その後も順調に進み、
日高市へと。
PC1には店舗等がない場所のため、
手前にある「道の駅しらま」で補給を兼ねて小休止。

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ここで7時スタートのHNN氏と。
一応師匠と弟子の間柄(設定)です。
PBP、LELの出走実績のある方ですが、
ひさしぶりのブルベのため、
今イチ調子が良くないとの事。

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続いてMYK氏と。
なかなかの豪脚な方なのに、
なぜか道中ご一緒になることが
多いという不思議(笑)
そんな顔馴染みと談笑するのも楽しみの一つです。

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ほどなくPC1、椿山レイクブリッジへ。
俗にいうヤッホーポイントです。
何度かブルベで訪れてますが、
一度も試した事はないです…
ここで主催側が用意してくれた
飲料(ありがたい事です)を補給し、
足早に後にします。 


ぐんぐんと気温が上がり30℃近くまで。
日陰がないため暑さがさらに堪えます。
次のPCは道の駅です。
少し熱中症の気が出てきたこともあり、
敢えて手前の駅で補給と休憩をします。
幸いなことに空いていました、
待つことなく買えて一安心。

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おにぎりと

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秋刀魚の棒寿司。
手作りですと嬉しいですね。
消耗してる体に酢の加減がよろしくて、
美味しく頂きました。



日射しの強い時間帯です。
この時期は真夏に比べ、湿度が少ない分だけましですが紫外線が突き抜けるように肌を痛めつけます。
ここは慌てず、体調を考慮して
少しペースを落として進みます。
今は熱中症でヘバってますが、
調子自体は良いので、
この時間帯を上手くやり過ごし、
日が沈みきるぐらいになれば
それなりのペースに戻せるでしょう。
そこまでは辛抱です。



4月とは思えない気温の中、
熊野古道という由緒正しき道を
走りますが当然楽しめる余裕などなく、
暑さにひたすら耐え、汗みどろに
なりながらも進む間に次のPCが
見えてきました…


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PC2、古道あるきの里ちかつゆ
大きな道の駅です。
写真を探したのですが、
見当たらず借りてきました。
スミマセン……
(何回目や!)


ここではレシート取得のため
飲料のみ購入です。
そこそこ登ってはいるのですが、
信号が少ないため
貯金を2時間ほど作れました。
基本高速コースなのでしょう。


今回は400kmのBRMですが、
自分的には距離が伸びれば伸びるほど、
時間に余裕が出来るためペース配分しやすいです。
200~300kmですと制限時間との
兼ね合いで慌ただしく感じて
逆にやりにくかったり…


PC2を越えしばらく走ると
走りやすい道が続きます。
熊野川沿いを下り基調で順調に
ルートを消化していきます。
そして快走路の終わりを知らせる
越路トンネルを抜け、新宮市街へと
入っていきますが、抜けてすぐにある
ローソン新宮磐盾(いわたて)店がPC3となります。
こちら側からですと、
ファザードが分かりにくかったのを
覚えています。何人か素通りしてましたしね。
レシートを確認してみると、
淡々と脚を止めずに走ったのが
良かったのか、貯金は3時間ほどに
増えていました。
知らずに貯まる理想的な定額貯金です。
私生活もこーやったら良かったのに(泣)

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ここで顔見知りのOKN夫妻を発見。
ちょこちょこブルベとかでご一緒になりますが仲睦まじいお二人です。

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再び登場のMYK氏(笑)


スタートより176kmで3時間の余裕を作れました。ここまでは順調過ぎるぐらいのペースです。幸いな事に熱中症も回復、脚も程よく回ります。
前日に睡眠をしっかり取れたのが
大きいのでしょう。


そして国道168号線に別れを告げ
42号線へと。
アップダウンの多い道になっていきますが何度も走っているコースなので、
「免疫」はあります。
ここから紀伊半島を半周する形で
大阪を目指していきます。
そろそろ日も落ち始め過ごしやすくなってきました、というよりは肌寒いです。
この時期の寒暖差は要注意。
油断してると寒さで体力を消耗して、
眠気へのトリガーとなります。
早目にウェアを交換し、迫り来る「夜戦」へと備えます。

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橋杭岩を過ぎるとPC4、ローソン串本町
串本店です。
行程の半分を過ぎましたが、
眠気もなくすこぶる快調。
ただ時間帯的に終盤で睡魔に襲われる
可能性が高いので、稼げる時に稼ぎます。
「積立て」の方も順調ですし、余裕があれば
これを元手に「投資」などしてみたい所
ですが我慢です、貧乏性なので(笑)
私生活でもこれが出来てりゃ……



本格的なナイトライドの時間となりました。交通量は減りますが、景色に変化が少なく単調な時間帯でもあります。
次の補給は何にしようか、
そんな事ばかりを考えつつ
黙々とペダルを回していきます。


PC5 ローソン田辺新庄店。
289km地点、「貯金箱」が溢れ返りそうな
ぐらいに貯まってます(自分比)

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そしてPC6 ローソン広川インター前店。
懸念していた眠気は若干ありますが、
大したほどではありません。
残り50kmほどですし、仮眠せずに
このまま押しきります。
そして大阪府に入る前の
最終難関、雄ノ山峠へ。
いつもながらしんどい登りです。
まぁ楽な登りなんてないのでしょうが(笑)
これまたいつものようにヒィヒィ言いながらもクリア、後は下り基調で吸い込まれるように待望のゴール、セブンイレブン阪南自然田店に午前6時前に着きました。

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ブルベカード提出は9kmほど離れた
スタート地点近くの温室で。
ここでの受付も泉佐野コース名物です。
(現在は変わっている)

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振る舞いのカップ麺が胃に染みわたります。

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貯金を5時間程作っての上がりでした。グロスで19km/h弱。貧脚にしては頑張った方でしょうか、特に寄り道もしなかったですしね。
一定のペースで強度を上げすぎずに走れたのは狙い通り、またそのお蔭で仮眠をせずに済んだのも収穫でした。


ひさしぶりのソロ、
トラブルも無く気持ちよく走れたのが
何より、これで弾みをつけて翌週の600kmに挑めそうです。




おまけ
サブタイの元ネタ

The Rolling Stones - Under My Thumb (Live) - OFFICIAL







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