BRM504京都600km 万葉詩歌
こんにちは、ちょっくらです。
大阪市ではすっかり花見シーズンも
過ぎてしまいましたね。
通勤ルートの大川沿いでは
つい先日までこんな風景が
繰り返されてました。
屋台も出て夜桜を楽しむ人達で
賑わってました。
屋形船までも
いやー、ええですねぇ!
私といえば、仕事三昧でブルベ以外では
ちっとも走りにも飲みにも行けず、
たまに乗る三本ローラーでお茶を濁す
今日この頃でございます…
そういえば!
言うてる間に施行されますね、
令和。
聞けば出典は万葉集からだとか…
今回振り返るブルベのサブタイは
「万葉詩歌」。
まさにタイムリーなネタでございます、
一年近く寝かせた甲斐があったと
いう事でしょうか。自らの引きの
強さにただただ驚くばかりです(苦笑)
BRM504京都600km 万葉詩歌
ではそろそろ振り返っていきましょう。
前回の泉佐野400で弾みをつけて挑む
京都発着の600km。今年のブルベとしては
3本目ですが、シーズン初の600kmの
ため、ここは慎重にいきたい所です。
(往路)
(復路)
基本往復コースですが、琵琶湖を挟み
周回する体を取っています。
往復路共に今庄辺りで苦しみそうな
予感…
今回のスタートはJR京都駅前。
自宅から40km強なので自走で
直接向かいます。
6時スタートのため、
午前3時過ぎに出発しましたが
車が少なくて非常に走りやすかったです。
京阪国道をスイスイと進み、
京都市内に入った辺りで信号待ちをしているとラチェット音が。ライトの光量
からすると間違いなく「お仲間」。
一台やし、十中八九オッサンだろうと
振り返って話しかけてみると…
なんとうら若き女子!
(それに美人)
せっかくなのでご一緒しましょうかと。
(ウフフ)
聞けば同じように大阪よりの自走、
事情があり急遽ソロで走ることに
なったとの事。
(そらカレシぐらいおるわな)
さすがに600kmに挑むだけあり、
戦歴を聞けばなかなかの猛者。
(しかもコマ図使いッ!?)
※イメージ画像
人は見かけによらんモンやなと、
(失礼!)変な感心をしつつ、スタート地点を目指していきます…
京都タワーが間近に見えてきました、
集合場所まであと少しです。
ここらで先の彼女と別れ、
牛丼特盛を軽く。
スタート前、もしくはPC1までに
食べてる事が多いですかね。
駅前の「電気鉄道事業発祥の地碑」
が集合場所です。烏丸口の方、
北口の広場です。
顔馴染みのOKM氏と。
「脚」が違い過ぎてご一緒する事は
ありませんが、飲みの席ではよく
重なります(笑)
トライアスロンも嗜まれてる、
ちと飲んべなアスリートです。
ロードを乗り始めてすぐ
ぐらいからの付き合いのOSK氏。
気楽に喋れる高校の後輩ではありますが
自転車では頼れる大先輩です。
因みにウルトラマラソンの完走実績が
あるお方でございます。
こんな感じでスタート前に談笑して
る事が多いでしょうか。貧脚なので
ここでしか会えない方々が多いですし(笑)
そしてブリーフィング、車検と
いつもの流れで午前6時前にスタート。
今回は先のOSK氏とご一緒に。
比較的脚が合うというのもありますが、
気心知れてるというのが大きいです。
鴨川を沿う川端通りを抜け、
宝ヶ池から若狭路へと入り
緩やかに登りつつ大原を経由します。
いつもそうなのですが、この由緒ある
観光地を通る際は何故か早朝です。
一度ぐらいはゆっくり観光ライドなど
してみたいと思うのですが。
やがて滋賀県へと入り、
最初の峠越えとなる花折トンネルまでは
引き続き登り基調です。
この朽木(くつぎ)へ抜ける花折峠(旧道ではない)。
標高500m弱、平均斜度は5~6%といったところでしょうか。
楽ではありませんが比較的登り易い峠
です。
それでも楽な峠はありません。
ヒイコラ言いながらも
何とか登りきり、
トンネルを抜けたらひたすら下り、
安曇川に沿って朽木までの
快走路が続いていきます。
そして何度も通っている桧峠を越え、
水坂(みさか)トンネルを迂回する旧道の
水坂峠を越えていきます。
ここは初見でしたが、
鬱蒼とした感じが何となく嫌で
夜中に通りたくはないな、と。
まさかこの時点で5ヶ月後に予感が
的中するとは夢にも思いませんでしたが(笑)
300mほどの峠越えを済ませたら
ほどなく福井県です。
ここまで心地よい強度での進捗でしたが、
そろそろ空腹を感じたのでPC1手前の
ローソンで小休止。
時間的に余裕があるのと、
PCでの混雑を予測してフレックスで。
晴天。
爽やかな気候、
そして順調な立ち上がりが気持ちを
高揚させ、これから先の旅路に
期待を膨らませます。
PC1、ファミリーマート三方鳥浜店に
着きました。予想通りの混雑です。
レシート取得の買い物を手早く済ませ、
足早に出ます…
今からはしばらく三方五湖を周回です。
風光明媚な観光地、せっかくですし
ゆるゆると楽しみましょう。
勝手知れてるOSK氏と一緒というのも
あり、他愛も無い話に花が咲きます。
聞けば久々の600kmとの事。
折り返しの金沢まで行ければ充分で
グルメを楽しみたいご様子。
そんなこんな(ここでは書けない話、笑)
を話しながら快調にルートを消化し
敦賀市へと。
すると駅前通りには「銀河鉄道999」の
モニュメントが。
記念撮影。
次はメーテルみたいな女性(ひと)と
めぐり会いたいものです…
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
再び「苦行」の時間帯へと入ります。
OSK氏とはここで離れ、一人旅で。
だらだらと続く北陸街道の登坂と
せめぎあうも、
木の芽峠トンネルを抜けたあたりで
それも終わりを告げます。
一息付きつつ走っていると、
面白そうなのが目に付いたので
少し寄り道を。
SLですね。
俗にデゴイチと呼ばれる
D51形蒸気機関車。
その昔、同型車両が今庄~敦賀間を
走っていたらしいです。
北陸路の峠越えの宿場町として栄えた
今庄。思わぬ所でその名残を感じる事が
出来ました。
偶然出会った景色にふと立ち止まる…
これはブルベだけに限らず
サイクリング、自転車の速度域ならでは
の楽しみ方の一つでしょうね。
因みにスタートが「電気鉄道事業発祥の地」、続いて敦賀での「銀河鉄道999」、
そしてここ。
お陰で「鉄分」の補給はバッチリ、
どうやら貧血の心配は無さそうです(笑)
13時過ぎにはPC2、ファミリーマート
粟田部店へと着きました。
ここまで2時間半ほどの「積み立て」です。
ご覧のようにズラリと。
福井県もそろそろ終盤に入り
坂井市へ。
恒例の峠越えを済ませると…
スーパーとかでちょくちょく見かける
竹田の油揚げの直売店が。離れでトイレもあり、ちょっとした道の駅といった感じの
外観です。
GWという事もあり、
なかなかの賑わいぶり。
店内で食べれるみたいです。
色々メニューがあるみたいですが
営業時間ぎりぎりです、
急いで注文しましょう。
当然の如く油揚げを注文。
おぉ、なかなかのボリューム!
食べ方は同封のこちらで。
大根おろしをかけていただくのですが、
これが油揚げの油分をさっぱりとさせ、
独特のタレがさらに旨味を押し上げます。ありふれた食材のはずですが、
なんとも言えない美味しさが染み渡りました。
これで740円はお値打ちです。
「うーん、ヒンナヒンナ!!」
美味な補給食で心身共に満たされ、
気持ちよく石川県へと入りました。
引き続き県道364号線を走っていると、
ええ感じの風景が飛び込んできました。
簾滝(みすたき)。
小さいながらも燐とした佇まいがあります。
知る人ぞ知る、と言った感じなのかな?
やがて次のPCのある山中温泉へ…
山中温泉のメインストリート。
日没になると一層風情が出てくるのでしょう。
区画整備が行き届いて気持ちが良いですね。
通りの中程にあるPC3、
ファミリーマート山中店。
スタートより196.7km地点です。
貯金は3時間ほどになりましたが、
まだ行程の1/3といったところです。
先を見据え、手早く買い物を済ませると
温泉街を足早に後にします。
小松市に入り、平坦に見えて
実は登り基調な広域農道を進みます。
やがて左側に何やら怪しげな(?)大仏の
上半身が見えてきました。
一体これは何なんでしょうね。不気味ではあります。
1300年の歴史ある粟津温泉街を
残念な事に素通りし、白山市へ。
夕方になり日が落ち出すにつれ、
気温も下がり出します。
それにつれ眠気も少し出てきました。
その日の体調にもよりますが、
経験上疲労がある状態で
体が冷えだすと眠くなります。
なのでここは無理をせず、
ペースを落としてウェア交換を
意識します。
確か鶴来(つるぎ)町でしたか、
ここで手頃な場所を見つけた
事もあり、小休止して全身を拭き
ウェアを冬用へと着替えます。
すると不思議なものです、
冷えが治まると共に眠気も消えました。
先ほどまでのパフォーマンスが戻って
きたので再び先へ進みます。
そうこうしている間にもどっぷりと
暮れ、「夜戦」の時間になりました。金沢まであと一息です。
PC4、ローソン金沢本多町三丁目店。
帰路にも立ち寄る事になるので、
周囲及び店内のチェックをして、
ささっと買い物を済ませます。
そして暗くてよく見えない兼六園を
横目に金沢市の目抜き通りを
進んでいきます。
そろそろ長めの休憩を取りましょう。
日を跨ぐロングライドになると、
必ず折り返しくらいで一回はゆっくり
座って食べるようにしています。
気持ちの切り替えをしたいのと、
コンビニ飯ばかりですと胃への負担が
大きいからてす。
今回は回鍋肉が食べたかったので
(白飯の上に乗せてガバーっと)
中華料理屋を探したのですが、
目ぼしい店を見つけられず通り掛かった
8番らーめんで「手打ち」と致しました。
ライド中、中盤ぐらいまでは
身体が油モノを欲しますね。
大盛り。
こちらも大盛りで。
お味の方はというと…
まぁ腹が膨れたので良しとしましょう!
さぁ仕切り直しです、小さな峠を
一本やりきるといよいよ富山県、
折り返し地点まで後少しです。
22時18分。PC5、ローソン高岡駅前店へ着きました。高岡市には初めて来ましたが思ったより賑やかな印象です。
高岡市の外れで仮眠を取ります。
最初の頃はホテルを押さえたりしてましたが、脚力的に不確定要素が多いのと安全面に考慮して、最近は眠気が出てきた時点で横になるよう心掛けています。
SOLのエマージェンシーシートと
ニーモテンサーのエアマットを使用。
せいぜい寝れても小一時間ですし、
あくまで仮眠が取れれば良いスタンス
です。
仮眠を一時間ほど取り終えたら、
再びスタートします。
源平時代の古戦場。
復路も倶利伽羅トンネルを迂回する峠を越えます。
夜道を淡々と走り抜け、
PC8にたどり着いた頃には
すっかり朝方に…
残り160kmほどとなりました。
これから本ブルベの難所、
栃ノ木峠が立ちはだかります。
今庄からの登りはどこまでも続くように
感じられ、心がいつ折れてもおかしくない状況が続きます。
ここが踏ん張りどころ、
後で飲むビールの事だけをイメージして
必死でペダルを回します…
540mほどの峠でしたが予想以上に
辛く長く感じられました。
ここから木ノ本までは下り基調、
そしてビワイチの平坦ルートへと
続きます。
消耗した体力を戻しつつ、
ぼちぼちと湖岸周回を楽しみましょう。
気温の割に風が思いの外冷たいので
ウェアは冬用のままで走ります。
(これが最後の最後で裏目に出る)
PC9、湖北みずどりステーション。
ブルベで立ち寄るのは初めてです。
連休中ということもあり、ツーリング
中のライダーが多かったです。
時折もらえるサムズアップが
嬉しかったですね。
順調に湖東ルートを消化していき、
ゴールまで約90kmとなりました。
風の影響もなく、湖岸道路を快調(?)に
走っていきます。
そして琵琶湖大橋を渡り湖西側へと。
県道558号線、高島大津線を南下していきます。このままゴールまで行けるかと思いきや残り12kmほどで右折の指示が…
すんなり終わらないのがブルベ。
これより所謂「山中越え」です。
最後の最後に「こんなん」放り込む所に
主催者の意図(悪意)が感じられます(笑)
すぐに登坂に入ります。
ボトルの水分があと僅かですが
手頃な自販機が見当たりません。
確か中程に休憩所らしきものが
あったはず、そこでの補給を当て込んで
脚を進めていきます。
この山中越え(田の谷峠)、そこそこ
斜度もあり交通量も多くなかなか
苦労させられます。
しかも冬用ウェアのため、
登り出しから汗が滝のように。
600km近く走ってきた「旅人」を
比叡山は辛く厳しく迎え入れて
くれます。
やっとの思いで休憩所に着きました、
急いで自販機を見てみると、
何と売り切れの表記!?
カラカラになったのどには酷な仕打ちです。購入を諦めてしぶしぶ登坂へと
戻ります…
ここからすぐに頂上かと思いきや、
嫌らしい登り返しに辟易しつつ、
最後の力を振り絞って何とかクリア。
後はゴールまで下り坂です。
長屋みたいな宿泊施設がゴール地点。
終わってみれば手元には5時間ほどの
「預金」が。キャリーオーバー
出来たらええのに(笑)
もう普通の民家と言った方が…
お約束の祝杯♪
電車では寝落ちしかけたり(笑)
今回は気候にも恵まれ、気持ちよく走ることが出来ました。思ったよりも上がりが良かった(自分比)のは以外でしたが。
これで去年に引き続きのSR取得。
晴れて10月に行われる泉佐野1000km
への出走権を得ることができました。
次は来月の和歌山600km。
暑さとの戦いになりそうですが
はてさて…
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